元気になるエンタメ。#07 何もかも忘れて大爆笑、「ブルックリン・ナイン-ナイン」。
Culture 2020.04.29
楽しい気分になる配信作品を紹介する短期連載の最終回。思いっきり笑いたい日は、本国ではシーズン7に突入した人気コメディシリーズ「ブルックリン・ナイン-ナイン」を!
「ブルックリン・ナイン-ナイン」(2013年~)
ブルックリンにある架空の警察署、ニューヨーク警察99分署を舞台にしたコメディシリーズ。堅物のホルト署長と、お調子者だけど優秀な刑事ジェイク・ペラルタや個性的な同僚たちが、警察署内や街中で事件を解決したり、仲間内の賑やかな人間模様をおもしろおかしく描き出す。ユニークなキャラクターたちの見事なまでにばかばかしくも、随所にさまざまな風刺が盛り込まれたウィットに富んだ会話の数々は、単純に大爆笑。同時に、うまくできているなあと感心してしまうことも多々ある。
子どもっぽくていたずら好きだが、実はとんでもなくキレ者の刑事ペラルタ(左)。いかつい見た目とは裏腹に良き家庭人でお茶目な巡査部長テリー(右)を、元NFLの選手テリー・クルーズが好演。photo : © Fox/Everett Collection/amanaimages
1話が大体20分強。たったこれだけの時間でひとつの事件を解決するなど起承転結、盛りだくさんの内容できっちりとまとめ上げる。現在、アメリカではシーズン7まで放送済みだが、このハイレベルな出来を長年維持し続けているというのがまたすごい。スタッフには「パークス・アンド・レクリエーション」や「グッド・プレイス」などの人気番組や、人気トークショー、そして老舗バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」などで実力を発揮してきた“笑いの達人”たちが集結。一流の才能が“超くだらないネタ”に全力で取り組み、傑作コメディに昇華する。これぞエンターテインメントの極み!
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主演のアンディ・サムバーグもまた「サタデー・ナイト・ライブ」で人気を博したひとり。本作ではプロデューサーも兼ねており、コメディアン、俳優、歌手など幅広くマルチに活躍している。共演者たちも芸達者ばかりで、阿吽の呼吸で魅せるアンサンブルは一度ハマるとクセになる。気がつくとテーマ曲を口ずさんでいるような快作だ。
生真面目さが笑いを誘う署長レイモンド・ホルト(右端)を演じるのは「ホミサイド/殺人捜査課」などの名優アンドレ・ブラウアー。常にふざけているような部下たちだが、刑事としてはみんな優秀だ。photo : © Fox/Everett Collection/amanaimages
「ブルックリン・ナイン-ナイン」予告編。
原題/Brooklyn Nine-Nine
クリエイター/ダニエル・J・ゴーア、マイケル・シュア
出演/アンディ・サムバーグ、ステファニー・べアトリス、テリー・クルーズほか
Netflixにてシーズン1~5配信中
texte : SACHIE IMA