チャールズ国王とカミラ王妃、写真で見る愛と秘密の物語。
Culture 2023.05.06
誰もが知る物語:長らくの間、王室、とりわけ英国民に嫌われ続けてきたカップルは、いまや人々を魅了し、感動すら与える存在になっている。一目惚れから戴冠式まで、嵐をはねのけ続けた52年のラブストーリーを振り返る。
クイーンコンソートから王妃となったカミラ夫人とチャールズ国王、そして生前のエリザベス女王。photography: Getty Images
1996年8月28日、ロンドンの裁判所がダイアナ元妃との離婚を認めたとき、チャールズ国王は英国で最も嫌われる男になった。英国民は、「ハートのプリンセス」(または「ピープルズプリンセス」)のダイアナをこれほどまでに苦しめた王位継承者を決して許さないと誓った。そしてダイアナを「ロットワイラー犬」と陰で呼び、夫を盗んだ邪悪な女であるカミラ・パーカー・ボウルズという人物も決して受け入れなかった。
それなのに……1996年夏のあの日から27年という時間がたったいま、呪われた夫婦はイメージ回復に成功した。もちろん、よく練られたコミュニケーション戦略もあるが、微笑み合い、視線を交わし合う2人は、決して揺らぐことのない信頼関係を築いている。
【写真】嫌われ者の愛人から侯爵夫人、そして王妃へ......カミラ・シャンドとチャールズ国王の愛の軌跡
2005年4月9日に結婚して以来、2人は国民、そして生前のエリザベス2世からも慕われてきた。 チャールズ国王とカミラ王妃は、1999年に初めて一緒に公の場に登場して以来、白昼堂々完璧な愛を貫いている。5月6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で、夫妻は並んで戴冠式に臨んだ。チャールズ3世は国王となるが、何よりもカミラ夫人が王妃となったのだ。夫が王位に就いた当初、「プリンセス・コンソート」と呼ばれるだけだったカミラ王妃。長い間不可能だと思われた、恋の復讐劇だ。
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text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)