當真あみ、表現したいのはいろいろな私。【煌めく主人公たち。】
Fashion 2024.05.22
物語の主人公は自分自身。いつだって自身と向き合う真摯な心が、ストーリーを新章へと導いてくれる。當真あみが夢いっぱいに描く、煌めく世界を覗いてみよう。フィガロジャポン6月号に登場した俳優6名のスペシャルインタビューを公開。
Starring Ami Touma
彗星の如く現れた17歳の主人公、當真あみ。2021年のデビュー以降、瞬く間にスターへの階段を駆け上がる彼女は「いろいろな作品や役を経験させていただいて、毎日とても楽しいですし、新しいことをどんどん知ることができる感覚が新鮮」と語る。宝石箱を彷彿とさせるビジューのバッグやアクセサリーのように、大切な1ピースを拾い集めて自分自身の糧に。「誰かの背中を押すことだったり、何かを助けてあげられたり......、私の行いが自然と誰かに影響を与えられたら素敵」と、スパークする未来を想像して。ドレス¥682,000、イヤリング¥85,800、バッグ¥858,000/以上ドルチェ&ガッバーナ(ドルチェ&ガッバーナ ジャパン)*「フィガロジャポン」2024年6月号より抜粋
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INTERVIEW
2021年のデビュー以降、瞬く間にスターへの階段を駆け上がる新星、當真あみ。17歳のフレッシュな魅力が覗く一方で、撮影が始まると途端に表情が切り替わる。覚悟を持った強い眼差しを持つ彼女は、どんな未来を見つめているのか。
─今回煌めくファッションアイテムを纏っていただきましたが、いかがでしたか。
普段はシンプルな服を選ぶことが多くて、キラキラのアイテムを身につけることが少ないので、今回の撮影は特別感があって楽しかったです。特にバッグにはビジューがたくさんついていて、まるで宝石箱のようでした。
─撮影では、ミニ當真さんを心の中のもうひとりの自分に見立ててコラージュしました。最近感じている自分の中の心の声を聞かせてください。
「楽しい!」って叫んでいます(笑)。最近は好きな映画を観に行ったり、お休みの日に友達と一緒に特に何かをするでもなくただお散歩したり、そういう些細な出来事がとても楽しいです。映画だと『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』や杉咲花さんが出演されていた『52ヘルツのクジラたち』、『市子』、浜辺美波さんが出演されている『サイレントラブ』など、観たかった作品を立て続けて観ることができて、それだけで心が満たされました。お仕事では、デビューからいろいろな作品や役を経験させていただけて、新しいことを知っていく感覚が新鮮で、撮影現場に行くのもわくわくしています。
─あまり緊張はしないタイプですか。
緊張したり、不安になったりすることもあるのですが、それよりも楽しみという気持ちの方がいまは上回っています。
─デビュー直後から出演作品が続いている當真さん。スターへの階段を勢いよく駆け上がっているようにみえますが、悔しさやもどかしさを感じることはありますか。
あります。ドラマの撮影を終えて、放送された時に「もっとこうできたらよかったのにな」と反省することもあります。そういう時は、どうしてできなかったかを考えて、しっかり考えた後は気持ちを切り替えて次に向かうようにしています。
─最近かけられた言葉で印象に残っていることは?
(芝居に対して)「引き出しを増やしていった方がいい」という言葉をかけていただいたのですが、役者として自分を見つめるきっかけになりましたし、私自身も演技する上で引き出しをもっと増やして、いろいろな役を演じられるようになりたいと思いました。いただいた言葉をしっかり胸に留めて、これからの演技に繋げていきたいです。
─フィガロジャポン6月号はロマンティック特集。當真さんにとってのロマンティックって?
映画館です。二次元のアニメーションの世界だったり、夢や希望になる作品があったり、映画館はいろいろな世界に飛び込んでいける唯一無二の場所。イマジネーションが膨らんで、どんどん新しい場所に連れていってくれる気がします。
─ヒーローという言葉から、どんな人間像を思い浮かべますか。
本人が意識せずともまわりに影響を与えられる人だと思います。誰かの背中を押したり、何かを助けてあげたり、意識せずともそれが自然とできて近くにいる人にいい影響を与えられる人。私もそういう人間になれたら素敵だなと思います。
─當真さんの近くにはそういう人はいますか。
ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」でご一緒した松岡茉優さんです。演技の説得力と強さで、まわりを引っ張ってくださる方。松岡さんの素敵なところを私も吸収したいと影響を受けましたし、憧れます。
─表現者としてこれから挑戦してみたいことはありますか。
役柄でもそうなんですが、いろいろな私を見せていけたらいいなと思います。演技だったら表情や声、作品を通していろいろな私を表現できるように頑張りたいと思います。
2006年生まれ、沖縄県出身。アサヒ飲料「カルピスウォーター」のCM起用で一躍話題に。NHKの大河ドラマ「どうする家康」をはじめ、話題の映画やドラマに立て続けに出演。NHKのドラマ「ケの日のケケケ」で初主演を務めた。
Index
▶︎鈴鹿央士が引き寄せる、新しい未来。
▶︎河合優実が拓く、自分の運。
▶︎山田杏奈、いつだって自分自身が主人公。
▶︎桜田ひより、強い心を持って前へ。
▶︎當真あみ、表現したいのはいろいろな私。
▶︎窪塚愛流、オリジナルの個性が輝く時。
photography: Osamu Yokonami styling: Chikako Tanifuji hair & makeup: Masayoshi Okudaira