【人気セレクトショップに聞く、5つの質問。#01】 この秋冬、インターナショナル ギャラリー ビームスが注目するアイテム。

Fashion 2020.07.08

コロナ禍の影響で、今年はまだじっくりファッションを楽しめていないという人も多いのでは?  今回は5つの人気セレクトショップに、いまチェックするべきアイテムや色、知っておきたいブランドなどをリサーチ。秋に向けて、おしゃれ熱を高めてくれるトピックスをお届けする。第1回は、インターナショナル ギャラリー ビームス ウィメンズのディレクター、片桐恵利佳さんにヒアリング。


Q1: 秋冬いちばん注目のアイテムは?

ニットです。暖冬傾向ということもあり、この秋冬は特にニットのアウターを強化しています」

「なかでも推したいのが新規取り扱いのニットブランド、レタンヌのニットガウン。パリのブランドで、素材はロロ・ピアーナ社による最高級のカシミア糸。また、すべての工程がハンドメイド。モスクワで熟練の職人たちが仕上げています。長く愛用できるしっかりとしたものづくりと、ファーではなくニットで温かみやラグジュアリーを表現している点に惹かれました」

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「レタンヌのニットガウンは、日本人の体形に合わせて袖丈と着丈を調整しました。ボリュームスリーブ&Aラインシルエットで、羽織るだけでモードな印象に。ピュアカシミアで着心地も抜群です」(片桐さん)。ニットガウン¥299,200/レタンヌ(インターナショナル ギャラリー ビームス)

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Q2: いま最も気になるブランドは?

「今季デビューしたベルギー発のメリル ロッゲ。ドリス ヴァン ノッテンのウィメンズのヘッドデザイナーだった女性のブランドです。マスキュリンとフェミニンが交錯する、モード感のある配色やデザインが特徴。ショルダーラインの雰囲気やパーツ×素材の組み合わせにオリジナリティがあります」

「デビューコレクションのテーマはディスコ。’80sを思わせるボクシーなシルエットや直線的でマニッシュなショルダーラインを、強くなりすぎない印象に仕上げています。そのほか、ワークウエアをベースにしたアイテムを無骨なイメージではなく素材やパーツでモードに表現しているところもポイント。やわらかな色使いも可愛いです」

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「ベルベットのリボンや大玉のパールビーズ、ジュエルボタンといったディテールに惹かれます。メンズサイズのパンツを合わせたコーディネートもナイス」(片桐さん)。パンツ¥107,800/メリル ロッゲ(インターナショナル ギャラリー ビームス)

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「ナチュラルなアルパカ素材に大振りのビジューパーツを合わせた、こちらもディテールに唸る1着」(片桐さん)。ワンピース¥215,600/メリル ロッゲ(インターナショナル ギャラリー ビームス)

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Q3: この秋冬、取り入れたい色は?

グレー。各ブランドのコレクションにグレーのアイテムが充実したので、自然とグレーに注目することに。トーンはダークから明るめまでさまざま。ワンピースやコートなどでシンプルに着こなしたいです。または、差し色として使っても」

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ボーフィーはふたりの姉妹が手がけるトロント発の注目ブランド。ボーフィーが得意とする立体的なプリーツによって、グレーがひときわモードな仕上がりに。ワンピース¥71,500/ボーフィー(インターナショナル ギャラリー ビームス)

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Q4: 今季おすすめの別注アイテムは?

「Q1でご紹介したレタンヌのニットガウンをはじめ、編地や色を変えたものなど、今季もエクスクルーシブなアイテムが充実しています。特におすすめは、昨シーズン大好評だったリアのコート。バレンシアガやミュウミュウでキャリアを積んだオーストリア・南チロル地方出身のデザイナーが手がける昨年デビューしたばかりのパリブランドで、シグネチャーのコートをビームス限定カラーのネイビーでオーダーしました」

「チロリアンコートをベースにしたアイテムで、軽くて暖かいのが特徴です。ユニセックスなアイテムとして、XSからLサイズまで4サイズをオーダーしました。ジャストフィットやオーバーサイズなど、好きなサイズ感で着こなしていただきたいですね」

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デザイナーのルーツを見つめ、“チロリアンパンク”を掲げるリア。再生可能でサステイナブルな素材を多用しているのも特徴。新ブランドながら、信念を感じるものづくりにメンズのファンも増加中。コート¥101,200/リア(インターナショナル ギャラリー ビームス)

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Q5: 秋前から手に入れておきたいアクセサリーは?

パールのジュエリー。ナチュラルなトーンの洋服が増えていること、シルバーやゴールドのジュエリーが定着しつつあることを考えると、普遍的でありながらいまあらためて新鮮なのがパールです。王道の素材だけにナチュラルな印象の着こなしにも合わせやすく、かつ、新しさも感じられます」

「もちろん正統派のパールも魅力的ですが、ボリュームのあるタイプもおすすめ。この秋冬は’80s調のアイテムも多いシーズン。華奢なパールだと少し物足りないかもしれませんが、大振りのバロックパールならぴったりです。秋冬のトレンドでもあるタートルネックに合わせても素敵だと思います」

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ロサンゼルスを拠点とするハンドメイドのジュエリーブランド、ソフィー ブハイ。ボリュームがあり、モダンアートを感じさせるデザインが持ち味。「大振りのバロックパールはソフィー ブハイが得意とするアイテム。ぜひデコルテのアクセントに」(片桐さん)。ネックレス¥214,500/ソフィー ブハイ(インターナショナル ギャラリー ビームス)

●問い合わせ先:

インターナショナル ギャラリー ビームス
 tel:03-3470-3948
www.beams.co.jp/international_gallery_beams/

※この記事に記載している価格は、標準税率10%の税込価格です。

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réalisation : NAOKO MONZEN

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