【龍淵絵美】人生の目盛りを刻んでくれるジュエリー。
Jewelry 2025.11.19
出合った瞬間に心を躍らせるときめき、ともに重ねた時間、そして、いまの自分に寄り添う大切な存在。愛すべきジュエリーとの物語を審美眼を持つ5人が語る。
龍淵絵美
ファッションディレクター

旦那様からのお下がりの時計パテック フィリップのノーチラス。ハリー・ウィンストンのリングは、エンゲージと夫婦それぞれのマリッジリングを3つ重ねて身に着けている。そして、ダイヤの大きさがグラデーションになっているブレスレットと、左右アシメトリーなピアスは、ともにソフィ ビル ブラーエのもの。さらに今年日本に上陸したフランスのハイジュエリー、マリー リシュテンベルグのネックレスと、趣異なるアイテムをミックス。
「遊び心あるジュエリーミックス」
ジュエリーに対する向き合い方を考えると、人生で4つの段階があって、現在の私は3つ目のフェーズにいると思います。第1フェーズは学生から20代の、メゾンのエントリーアイテムを初めて手に取る時期。第2フェーズは、そういった初級者定番が集まってきた30代に、知られたデザインだけれどダイヤモンドがあしらわれている少し上級者向けのものを。そして第3フェーズは、それまでのジュエリーに遊び心を加えて、自分なりのコーディネートをブラッシュアップしていく時。まさに私がいま楽しんでいるジュエリーのスタイルです。夫から譲り受けた時計や、クラシカルなダイヤの指輪にモダンなデザインのダイヤモンドのジュエリーが欠かせません。私が目指す女性像はシャツやジャケットの袖からメンズライクな時計をのぞかせ、都会で仕事をするマニッシュなスタイルです。ジュエリーは、その人の成長や年齢と一緒に更新され、手に入れた時の記憶や景色とともに、人生の目盛りを刻んでくれる存在。高揚感はもちろん、心強さや落ち着きさえ与えてくれます。仕事と子育てに奔走する時期を超え、歳を重ねたら、ヨーロッパのおばあちゃんのようにサマードレスを纏い、色石やヴィンテージ、これまでのすべてのジュエリーをじゃらじゃらと着け、オーダージュエリーも楽しみたい。それが第4フェーズであり、私のジュエリー双六の上がりの姿の予定です。
















モード誌編集者からキャリアをスタート。近年はメディアで連載、執筆等を担当する傍ら、ファッションディレクターとしてブランドのディレクションも手がける。スレッズで発信した#モード編集者日記をまとめた『ファッションエディターだって風呂に入りたくない夜もある』(集英社刊)を2025年に上梓。
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