魅惑の深夜食堂へようこそ。〈中華料理編〉 深夜ごはんにもぴったりな、優しい中華料理とワインを。

少しの罪悪感を味わいながらも、おいしい料理で一日を締めくくるのは、とっても素敵なこと。23時でもオーダー可能なとっておきの深夜食堂を、ジャンル別にご紹介。中目黒の「クジラ」では、優しい味の中華とワインのマリアージュを楽しみたい。

カウンター席のほか、店奥にはテーブル席や個室も。暗めの照明で落ち着いた印象。

CHINESE　クジラ｜中目黒

油量が多く、香辛料を多用する中華は深夜ご飯では敬遠されがちだがこちらの料理は、優しい味で胃もたれしにくいと評判だ。「ワインに合う中華」をコンセプトに掲げるだけあって、バラエティ豊かな料理の味をさらに引き立てるワインを豊富に取り揃える。トリュフオイルが香るエビチリにはコクがあって渋味の少ないメルロー、酸味を抑えた酢豚には甘口のリースリングなど、ソムリエ資格を持つオーナーの濱川純一さんが提案するマリアージュも実に軽妙。あれもこれも食べたい、飲みたいという衝動に駆られるうちに、あっという間に夜も更ける。

プリプリした食感も楽しい「山形豚と天然エビの焼売」4個￥800

左：「四川風麻婆豆腐」￥1,000。辛さを極力抑えながら、甜麺醤を使いほんのり甘く仕上げる。ミネラリーで辛口のシュナンブランと好相性！
中：「エビと長寿卵のチリソース」￥1,300。イタリア産のトリュフオイルをサービス時にたっぷりとかけて提供。まろやかなチリソースの風味にワインがすすむ。
右：「色々キノコと中国麩のピリ辛醤油煮込み」￥1,200。濃口醤油と中国のたまり醤油を使い、味に深みを出すのがポイント。乾燥茸を入れることで旨味もアップ。

左：「国産美桜鶏を使ったよだれ鶏」￥950。辛さ控えめのよだれ鶏にはミネラル感のあるゲヴュルツトラミネールが合う。
右：「ワインに合う酢豚」￥1,000。メニュー名に偽りなし！ 赤ワインを合わせがちだが、あえて甘口のリースリングで。豚ロースの脂との相乗効果が抜群。ワインはグラス￥700～　

店内の棚にはワインボトルがずらり。「果実感がしっかりしたタイプが好き」「麻婆豆腐に合わせたい」などオーナーの濱川さんに伝えれば、ぴったりなワインをセレクトしてくれる。

＊『フィガロジャポン』2016年12月号より抜粋

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