平野由希子と4つのスパイス鍋レシピ 和スパイス実山椒で、つくり置き鍋。
Gourmet 2018.12.14
寒い季節は、自宅で食べる鍋で身も心も温まりたい。平日の忙しい時だって、作り置き鍋があれば心強いもの。人気料理研究家の平野由希子さんに紹介していただく4つのスパイス鍋レシピ。1回目の花椒×豚しゃぶ、2回目のヘルシー酸辣湯鍋、3回目のポルトガル風鍋に続き、最後は和風スパイス鍋を召し上がれ。
鶏つくね×根菜×山椒をカレーで仕上げる、和風鍋。
和風カレー鍋のスパイスの主役は実山椒。今年、スパイスで人気を集めているのは、中華食材の花椒、そして和のスパイスの山椒でしょうか。私は実山椒を一年中使いたいので、冷凍してストックしてあるのですが、手に入らなければ、塩漬け、もしくは粉山椒を使ってください。黒七味を使ってもいいですね。
そして、このカレー鍋は作り置きもしておけます。味の染みた大根もまたおいしいもの。たっぷり作って、茹で卵を加えて煮卵を作ってもいい。作り置きのお鍋もまた味の広がりがありそうです。
<材料 3~4人分>
・鶏ひき肉 250g
*卵 1個、長ネギのみじん切り 10㎝分、醤油 小さじ1、片栗粉 大さじ2強、ショウガのしぼり汁 少々、粉山椒 少々
・ゴボウ 1本分(ささがきにして水洗いをしておく)
・大根1/3本分(いちょう切りにする)
・長ネギ 1本(ぶつ切り)
・ニンニク、ショウガのみじん切り 各1かけ分
・カレー粉 大さじ2〜3
・酒 大さじ3
・醤油 大さじ1
・オイスターソース 大さじ2
・昆布 10㎝ 1枚
・実山椒 小さじ2(冷凍のもの、または塩漬けを水抜きして使う)
・太白ごま油(またはサラダ油) 大さじ1
・塩 少々
<作り方>
1.鶏ひき肉に*を加えて粘りが出るまでよく練り混ぜる。その後冷蔵庫で冷やしておく。
2.鍋に太白ごま油を熱し、ゴボウのささがきを加えて塩少々を加え炒め、ふたをして2〜3分オイル蒸しにする。途中で2〜3回かき混ぜる。
3.ニンニク、ショウガを加えて炒め、香りが出てきたら、カレー粉も加えて炒める。
4.水4カップ、昆布、酒、醤油、オイスターソース、大根を加えて煮る。
5.大根に火が通ったら、長ネギ、実山椒を加え、1のつくねをスプーンでひと口大にすくい、鍋に落として煮る。
フランス料理とワインを愛する料理研究家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。ル・クルーゼを使ったレシピが人気で、著書も多数。近著に『和つまみ 呑ませる料理×合わせたいお酒』(ナツメ社刊)など。ブログ「平野由希子のおつまみレシピ」が人気。
料理教室cuisine et vinを主宰。インスタグラムは@8yukiko76hirano
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photo et texte : YUKIKO HIRANO