いま京都でしたい、11のこと。其の9 ノスタルジック感は京都ゆえ、レトロなコーヒー店。

Gourmet 2018.12.30

喫茶店を継いだり、図書館に併設したり、いま新世代が手がけるのはレトロなコーヒー店。とはいえ、味わいは一層モダンで洗練を極める。懐かしい雰囲気とこだわりの一杯を飲む、旅の贅沢時間。

焙煎の香り漂う、街の小さな喫茶店。

ソニアコーヒ

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店を彩るアンティークのランプは店主のご主人が営む店アルセから。

2018年春、48年前に祖母と父が始めた喫茶店を引き継いだ3代目店主。実家に焙煎機があったことから、自然とコーヒーに興味を持つようになったという。出張喫茶ウフコーヒーを営んでいたこともあり、店の奥の焙煎スペースで毎朝豆を煎るのが習慣だ。コーヒー豆は、スペシャリテや有機栽培のものを使うのがこだわり。豆本来の味が生きるよう、ブレンドせずにハンドドリップで提供する。アンティークの照明が温かい雰囲気を醸し出す、レトロモダンな空間が心地よい。

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カレーやスープなど軽食も人気。レ・ブレドオルのパンを使った「クロックムッシュー」¥800、コーヒー¥450~

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ソニアコーヒ
そにあこーひ

 

近所の常連客も訪れる。

 

京都市北区紫竹西栗栖町38-5
tel:075-492-4077
営)10時~16時30分
休)水、日 カード不可

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川沿いの図書館で、至福の一杯を。

トラベリング・コーヒー

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川沿いの椅子に腰かけて、おいしいコーヒーをいただける。

立誠図書館に併設したコーヒー店。豆の焙煎は、サーカスコーヒーやヒビコーヒーなど、京都の名ロースターが手がけている。地図で標高や火山ラインを見るだけでコーヒーの味が想像できるという店主が、ロースターと豆の相性を考えながら発注。ドリップコーヒーは味の変化も楽しめるよう、やや熱めに淹れて提供する。高瀬川沿いに椅子が置かれ、桜や紅葉の時季にはそこを目当てに行列ができる。

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「コーヒーに正解はない」と話す店主。月替わりで、さまざまな豆を提供。ブレンドコーヒー¥300

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トラベリング・コーヒー
とらべりんぐ・こーひー

 

小学校で使われていた机や椅子が置かれている。図書館の本は自由に閲覧可能。洋書から絵本まで、ブックディレクター幅允孝が選書を手がける。

 

京都市中京区蛸薬師通河原町東入ル備前島町310-
2
tel:080-3853-2068
営)11時~20時
不定休 カード不可
www.facebook.com/Traveling-Coffee-715419848556317

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※『フィガロジャポン』12月号より抜粋

photos:SHIN EBISU

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