【レシピ】季節の定番、スパイシーなキャロットケーキを手作りで。

Gourmet 2024.12.04

キャロットケーキは、その柔らかさ、スパイスの豊かな香り、そして新鮮なクリームチーズのフロスティングによって、いまの季節を代表するケーキのひとつだ。

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スパイスを効かせたキャロットケーキは、アメリカを代表するクラシックスイーツのひとつ。photography: Getty Images

今年も一夜にして、大通りや店のショーウィンドウにクリスマスの装飾やイルミネーションが現れた。とはいえ、多くの人間にとってはクリスマスを華々しく祝うより、まだお家でぬくぬくと快適に過ごしていたい時期でもある。間もなく終わりを告げる秋を最後まで楽しむなら、キャロットケーキのレシピを再現してみては? ニンジンの甘さ、スパイスの心地よい香り、クリームチーズのフロスティングの甘さが楽しめるこのしっとりしたケーキは、ここ数年ヨーロッパ中のおしゃれなカフェで人気を集めている。

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キャロットケーキの歴史

キャロットケーキの起源は中世にまで遡ると言われている。当時は砂糖が不足すると、野菜がデザートに変身するのが一般的だったと、ヨーロッパに関する料理コラムニストであるオリヴィエ・ポールズ氏は説明する。そして第二次世界大戦が勃発し、キャロットケーキはイギリスで注目を集めることになった。戦争が本格化し、英国政府は新技術のレーダーで武装し、英国空軍は夜間に敵を爆撃できるようになった。この極秘兵器をドイツ軍から隠すため、英国保安局はビタミンAが豊富なニンジンを食べることでパイロットの視力が暗闇でも見えるようになるというプロパガンダを展開した。この嘘はイギリス国民も信じてしまい、キャロットケーキの人気が復活したきっかけとなったのだという。

おいしさの秘訣

今日、アメリカ人によって人気が再燃したキャロットケーキは、切り分けるスタイルで食べるのが定番だが、口当たり柔らかく、ニンジンをすりおろすことで、心地よい食感をもたらしている。また、レシピにはブラウンシュガーが欠かせない。カソナードのしっとりとした食感と豊かな香りが、まろやかなおいしさを引き出すからだ。キャロットケーキを完成させるにはクリームチーズのフロスティングも不可欠だが、レモンと砂糖によってクリーミーな食感が高められたケーキは、いまの季節のティータイムにぴったりだ。

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キャロットケーキの作り方

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photography: Cami Schefer / Getty Images

【材料】

●キャロットケーキ:

ニンジン 375g
小麦粉 300g
ベーキングパウダー 1袋
カソナード(ブラウンシュガー) 300g
シナモンパウダー 小さじ2
ジンジャーパウダー 小さじ2
塩 少々
食用油 10cl
卵 4個
バター 少々

●クリームチーズのフロスティング:

クリームチーズ 200g
粉砂糖 100g
レモン1/2個
飾り用のヘーゼルナッツ粒 少々

【手順】

1. オーブンを180度に予熱しておく。ニンジンの皮をむき、すりおろす。
2. 乾燥した材料をすべて混ぜ合わせたボウルに、食用油とニンジンを加え、かき混ぜる。次に卵を加える。
3. ケーキの型にバターを塗り、2を流し込んで、約40分間オーブンで焼く。
4. ケーキを焼いている間に、クリームチーズ、粉砂糖、レモンの果汁を混ぜ、冷蔵庫に入れて冷やしておく(フロスティング用)。
5. キャロットケーキを型から取り出して冷ます。冷めたらケーキの表面を4で塗り、クルミの粒で飾りつけて仕上げる。

From madameFIGARO.fr

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text: Alexandra Marchand (madame.lefigaro.fr) translation: Eri Arimoto

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