背徳感がたまらない!? バター好き必見。エシレ、ゴディバも......バタースイーツ7選を徹底レビュー。

Gourmet 2025.09.01

まりモグ

スイーツ大好き、特に背徳感のあるハイカロリーなものに目がないグルメ担当まりモグが、バターサンドやマカロン、いま話題のバターたっぷりスイーツを食べ比べ!

1日1種を目標に、1週間計7種食べ続けた結果、見えてきたものとは......?


day-1

エシレ・ラトリエ デュ ブール
「マカロン・オ・ブール・エシレ」

上質なバターの代表格といえばやっぱりエシレ。自慢のバターを使った焼き菓子やパンは多数あるけれど、今年6月にエシレ初のマカロンが発売されたと聞き、麻布台ヒルズのショップへ小走りで向かう。

フレーバーは、ナチュール、ピスターシュ、フランボワーズのスイーツ系3種と、トリュフ香る「マカロン・オ・ブール・エ・トリュフ・エシレ」の計4種。今回はスイーツ系3種を購入。
ピュアなバタークリームを挟んだ「ナチュール」は、バターの質の良さがよくわかる逸品。マカロン生地がエアリーで、バタークリームとの一体感も上々。一方「ピスターシュ」はピスタチオペーストと洋酒漬けグリオットチェリーが、「フランボワーズ」は手作りのフランボワーズコンフィチュールがそれぞれアクセントになった大人の味。

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「マカロン・オ・ブール・エシレ」。左から、フランボワーズ、ナチュール、ピスターシュ 各¥432

エシレ・ラトリエ デュ ブール
東京都港区虎ノ門5- 9-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB/1F
電話番号非公開
https://www.kataoka.com/echire/latelierdubeurre/

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day-2

ザ・マスター by バターバトラー
「ラムレーズン バターサンド」

バタースイーツにフォーカスしたブランド、ザ・マスター by バターバトラー。そのビジュアルを初めて見た時から、ずっと気になっていた横浜高島屋店限定の「ラムレーズン バターサンド」をついに実食! 

見るからにバター感たっぷりだが、ひと口食べてびっくり! 最初に感じるのが鮮烈なラムレーズンの香り。マルティニーク島の最高級ラム「ディロン」を使っていると聞き、納得。その後にバターの味わいが広がるけれど、口どけが良すぎて、とっても儚い......。サンド用のクッキーは、ビジュアルも控えめだけど、食感もホロりと控えめ。「本当にバターサンドを食べた!?」というくらいあっという間に消えていくので、背徳感はゼロ。

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「ラムレーズンバターサンド」1箱3個入り ¥1,728

THE MASTER by Butter Butler(ザ・マスター バイ バターバトラー)横浜高島屋店
神奈川県横浜市西区南幸1-6-31横浜高島屋B1F(Foodies'Port2)
045-548-8232
https://sucreyshopping.jp/themaster

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day-3

生スイートポテト専門店 オイモ
「バタークリームサンド」

スイートポテトのイメージだったOIMO(オイモ)だけど、お店の前を通った時、「バター」の文字を見つけてその場で即購入!

見た目は手のひらサイズのミルフィーユ。キャラメリゼされたパイ生地(256層!)にバターをたっぷり使用しているため、サクサク食感がたまらない。中にはバタークリームと生スイートポテトペーストがイン。このクリームとペーストがとってもなめらかで思わずうっとり。時おり現れるアーモンドダイスの食感も楽しく、サツマイモの自然な甘さに癒やされる。

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「バタークリームサンド」¥450

生スイートポテト専門店 OIMO(オイモ) 三軒茶屋店ほか
世田谷区三軒茶屋1-35-15
03-3527-9608
@oimo.online

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day-4

Gバターズ
「Gバターズ バターサンド」

あのゴディバから今年、新ブランドが登場! ゴディバならでは、ベルギー産チョコレートとベルギー産発酵バターを合わせたオリジナルの「ショコラバター」を使ったスイーツと聞き、「絶対おいしい」と確信。

いざ手にしてみると、ずっしり重い。サンドの高さは約2センチ? バタークリームが贅沢に挟まれている。クリームはふわっとムースのような食感で、しっかりコクがあって濃厚。さすがゴディバ、大人っぽいカカオがほんのり香る。上下のサブレがしっかりクリームを支え、食べごたえも充実。これぞバタースイーツ!
ヘーゼルナッツガナッシュが中からあふれるショコラ、イチゴのフィリングが入ったショコラフレーズ、ほろ苦いキャラメルがとろけるショコラ キャラメルの3フレーバーと、今月から東武池袋店で抹茶フレーバーも販売。

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「Gバターズ バターサンド」左から、ショコラ、ショコラフレーズ、ショコラ キャラメル 各¥648

ゴディバ ジャパン
0120-116811(フリーダイヤル)
https://www.godiva.co.jp

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day-5

エスワイル by ホテルニューグランド 横浜髙島屋店
「バタークリームサンド」

慣れない横浜駅を彷徨っていたある日、地下街にニューショップを発見! 日本を代表するクラシックホテル、ホテルニューグランドから生まれた大好きなショップ。ホテル近くに1号店がオープン後、フィガロジャポンの紅茶&お菓子企画で紹介したけれど、人気のあまり横浜髙島屋内にも今年2月、2号店が誕生していた。

ショーケースを見ると、美しく鎮座しているバタークリームサンドが目に飛び込んだ。こんがり焼き込んだクッキー生地の合間から、綺麗に絞られたバタークリームが覗く。ホテルのロゴである鳳凰の絵柄が入った帯も可愛い。いざ口にすると、メープル味は香ばしさがあり、バタークリームはまったり。塩味がさりげなく利いたクッキー生地との相性も抜群! フランボワーズは、まったりした味わいの中に、甘酸っぱさが潜み、食べ飽きない。見た目と味の、品の良さはさすがホテル生まれ!

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「バタークリームサンド」左から、フランボワーズ、メープル 各¥540

S.Weil by HOTEL NEW GRAND横浜髙島屋店
神奈川県横浜市西区南幸1-6-31横浜高島屋B1F(Foodies'Port2)
045-534-3970
https://www.hotel-newgrand.co.jp/s_weil_takashimaya/

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day-6

トワヴィサージュ
「ガレット・フュメ」

星付きフレンチ、トワヴィサージュを知ったのは「いま行きたいのは、小さくておいしい店」特集を担当した時。東銀座にある店を訪れ、大納言入りコーンブレッドを食べて感動!テイクアウトできると知り、密かにサイトをチェックしていたが、ニューカマーが現れた。それがこの「ガレット・フュメ」。

焼き色がしっかりついたブルターニュ地方発のぶ厚いクッキー、ガレット・ブルトンヌをトワヴィサージュがアレンジ。味の決め手はたっぷりのバター。ザクザク小気味よい食感が特徴で、気づけば5枚ペロリ......。淡路島産の天然塩が、バターのコクを引き締めてくれる。さらに驚きなのが漂う燻製の香り。ハーブや樹木由来の燻製香が上品で、アールグレーとマッチ。ティータイムはもちろん、夜のシーンにもぴったりなので、ウイスキーや、ハーブ感のあるロワールのプイィ・フュメとも("フュメ"繋がりで)合わせてみたい!

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「ガレット・フュメ」1箱16枚入り ¥3,800

トワヴィサージュ
東京都中央区銀座7-16-21 雲ビル1F
03-3544-5205
https://troisvisages.jp/

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day-7

千成もなか本舗
「あんバターどら焼き」

バターな1週間、最終日のアンカーを務めるのは、いっぺん変わって和スイーツ。1937年(昭和12年)創業、大塚&巣鴨で愛される千成もなかの「あんバターどら焼き」。この店には、実はちょっとしたエピソードがある。

数年前のある日、編集部のおやつコーナーに突如大量のどら焼きの「皮」が置かれ、編集部内がざわついた。犯人(?)は編集長のKIM。聞けば、前々からお気に入りの和菓子店で「どら焼きの皮が特においしい」からと、部員に差し入れたとか。どら焼きの皮だけを食べる機会がなかったエディターたちは困惑しながらも、ほっくり、その自然な甘さに癒やされた。

皮のおいしさはその時に実証済みだったが、やっぱりどら焼き「本体」も食べてみたい! それもバター入りのものもあるというから、これは絶対おさえておきたい!と前のめりに。いざ実食した「あんバターどら焼き」は、想像以上のおいしさ。あんに負けない厚さのカルピスバターが贅沢に挟まり、ふっくら食感の生地(皮)がそれをしっかり受け止めてくれるので、くどさはまったくない。さらに中に潜んだ岩塩が大活躍。時折ガリっと口中で弾けるほど存在感があり、甘やかな後味をグッと引き締める。冷やしてバター丸齧り感を味わうもよし、少し温めてとろりと軟らかなバターの食感と香りを楽しむのもよし。ブラックペッパーをかけてアレンジするのも店は推奨している。これは次回必ずトライすると心に決めた。

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「あんバターどら焼き」1個 ¥390

千成もなか本舗 大塚店 ※ほか巣鴨店あり
東京都豊島区南大塚3-54-4
03-3982-6000
https://www.monaka.co.jp/

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バタースイーツを食べ続けた1週間。
子ども時代、バタークリームなど、ちょっとクドくて「うっ」となるものもあったけれどいまは昔。上質なバター(食材)そのものの進化、燻製や塩といったアレンジの進化、バリエーションの進化で、バターたっぷりスイーツはますます魅力的な存在に。

背徳感、なんて思ったけれど、どれもこれも口どけが良くって、それを感じるスキがまったくなかった。バターアディクトな日々、まだまだ続きそう!?

小中学校を北京で過ごしたアジア系帰国子女。幼少期から年に4〜5回海外旅行を繰り返す生粋の旅好き。大学時代に時間が有り余り、自転車で東北や四国&中国地方を周遊。ダイビングサークル出身で離島フリーク。ワインエキスパートを取得後、フィガロワインクラブの部長(愛称)に就任。

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