南仏の手刺繍から生まれる、暮らしを彩るリネンアイテム。
Paris 2025.08.26
コロナ禍をきっかけに、暮らしを見つめ直し、自分の手でものを作り出すことに目覚めた女性たち。永続性とクオリティを大切に、優しさとポエジーをたたえた手仕事の安らぎが、パリジェンヌの心をとらえている。
Œuvres Sensibles
ウーヴル·サンシーブル
創始者のサラ・エスプート。彼女のスタイルを実現する地元の刺繍職人とともに制作している。 ©Clémentine Passet
繊細な刺繍が暮らしを彩る。
ブランド名は「感じやすい作品」の意味。マルセイユにアトリエと店を持つウーヴル・サンシーブルは、南仏生まれのアーティスト、サラ・エスプートが立ち上げたブランド。皿とカトラリーのテーブルセッティングやオーバル皿に盛られたイワシなどテーブル上の様子を描いた図案のテーブルクロスや、眠る猫と裸婦を描いたベッドカバーなど、繊細でシンプルな刺繍が魅力。「ポエティックな刺繍で日用雑貨をエモーショナルなオブジェに変える」という彼女の感性を刺激するのは、ヴィンテージリネンの無骨な手触り。ヴィンテージ布を使い、地元職人との手刺繍から生まれるハウスリネンは、暮らしに優しい風を運んでくれそう。
ステッチは線画のようにシンプル。
インディゴに皿とレモン、コップの刺繍。海の幸をいただく海辺のイメージ。手染めのコットン製。ランチョンマット156ユーロ、ナプキン57.60ユーロ
皿に茹で卵とインゲン、ワインもあるビストロのイメージ。2人用のランチョンマット564ユーロ、ナプキン48ユーロ
*「フィガロジャポン」2025年5月号より抜粋
●1ユーロ=約156円(2025年3月現在)
●日本から電話をかける場合、フランスの国番号33の後、市外局番の最初の0を取ります。フランス国内では掲載表記どおりかけてください。
●各紹介アドレスのデータ部分のは地下鉄の駅を示しています。
●掲載店の営業時間、定休日、商品・料理・サービスの価格、掲載施設の開館時間やイベントの開催時期などは、取材時から変更になる可能性もあります。ご了承ください。
photography: Mari Shimmura editing: Momoko Suzuki