年々、新しい施設やスポットが増えて、話題の尽きないシンガポール。在住者にも観光客にもいま注目されているのは、4月17日にチャンギ国際空港にオープンした複合施設「ジュエル(Jewel)」。
広さ14,000㎡の広大な敷地に、人口の滝や森、アトラクション、ショッピングモール、さらにはホテルも備えた大型複合施設です。
いちばんの話題は、まるで天空が割れて、水が流れ落ちてくるかのような巨大な“滝”! 吹き抜け4階分、地上40メートルもの高さのガラス屋根から流れ落ちる「レイン・ボルテックス」は、これまでに見たことのない大迫力! 間近で見ると光を浴びて水飛沫が微妙に輝いたり、時折虹が出たりして、まるで巨大なアートのよう。夜は華やかにライトアップされます。
周囲の吹き抜け空間に広がるのは、約2万2000㎡もの人工林「フォレスト・バレー」。空中散歩が楽しめる「キャノピー・パーク」や迷路などのアトラクションも、今年半ばにオープン予定です。
ジュエルは、マリナ・ベイ・サンズを手がけたことでも知られる、カナダの建築家モシェ・サフディ氏が「魔法の庭園」をテーマに設計した施設。チャンギ国際空港のターミナル1に隣接していて、ターミナル2とターミナル3からはエアコンが利いたリンクブリッジを利用して、徒歩5〜10分でアクセス可能。ターミナル4からは、シャトルバスでターミナル2に行きます。
ターミナル間を繋いでいるスカイトレインも、フォレスト・バレーを通過するので、車内からもレイン・ボルテックスが眺められるつくり。
ジュエル内には、アーリーチェックイン専用カウンターが設けられているのも便利。搭乗するフライトのチェックイン時間前でも、ここでチェックインをして、ショッピングや食事などが楽しめます。早朝にシンガポールに到着後、ホテルのチェックイン時間までジュエルで過ごす人のためには、荷物の預け場所も完備。
ホテルは、英国発の未来的&合理的システムで話題の YOTELが、「YOTELAIR Singapore Changi Airport」をオープン。24時間、いつでもチェックイン&アウトできるので、深夜発のフライトまで数時間だけ利用する、ということも可能です。
ショップやレストランは、ハイブランドからシンガポールの地元ブランドまで、約280もの店舗がずらり。チャンギ空港だけのオリジナルグッズを扱う店や、セレブシェフとして人気のバイオレット・ウォンさんの店「Violet Oon Singapore」も。個人的には、これからシンガポールのお土産は、ちょっと早めにチャンギ空港に出かけて、ジュエルで買うのがルーティンになりそうです。
https://www.jewelchangiairport.com
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Michiyo Tsubota
旅エディター・ライター
編集・広告プロダクション勤務を経て、フリーランス。女性誌や旅行誌を中心に、旅の記事の企画、取材や執筆を手がける。海外渡航歴は70カ国余り。得意分野は自然豊かなリゾート、伝統文化の色濃く残る街、スパ、温泉など。