シンガポールをもっと好きになる! シンガポールのおしゃれバーでナイトアウトを楽しむ。

Travel 2019.02.20

ファインダイニングからB級グルメまでおいしいシンガポール。アペリティフやディナー後に訪れるバーもユニークで充実していることも魅力のひとつだ。絶景が望めるリュクスな立地から、若手オーナーが斬新なカクテルを出すタイプまでさまざまな個性が楽しめる。2018年度のアジアのベストバー50では12 軒、世界のベストバー50では5軒がシンガポールから選出されているが、ここではその両方にノミネートされた5軒の中から、3軒をピックアップ。

カクテルの演出が超級ユニーク!

ネイティブ

オープンしてからたった2年でベストバーとしてエントリーした若手オーナーの店。自家製のリキュールを作ったり、果物をドライフルーツにして出したり、ホームメイドにこだわっている。一般的なカクテルのほかに、店のオリジナルも提供。常時7種くらいを準備していて、甘い味わいの飲みやすさで女性に人気の「Chai」、キャッチーなルックスの「Peranakan」や「Arak Bali」、日本のサラリーマンをイメージしておしぼりをグラスに巻いてサーブされる「Oolong Highball」など、クリエイティブなアイデアに満ちている。2~3カケ月で変わるDiscoveryというポップアップテーマを設けていて、取材時は小さな酒蔵が造った日本酒を提供。チャレンジいっぱいの店には、女性客がひとりで1杯ひっかけにくる姿も。

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階段を上がって2階にある。シックだけれどインダストリアルな演出がそこここにあるインテリア。3階はラボと呼んでいる自家製酒を研究するスペースで、まとまった人数の場合にはサロンとして提供することも。

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「Peranakan」23Sドル。ジャックフルーツのラムをベースに、ラクサの葉、ヤギのミルク、キャンドルナッツなどを使ったカクテル。どんなものが使われているか、をあえてゲストに見せるようにこんなボックスを用意している。まずは富士山のような形のゼリーを食べてから。

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「Arak Bali」23Sドル。バリの蒸留酒アラク、パパイヤ、バナナ、ジンジャー、エディブルフラワー、ココナツネクターのカクテル。素材から想像するほど甘い味わいではなく、案外すっきり飲める。

Native
52A Amoy Street 069878
tel:65・8869・6520
MRT:TELOK AYER、TANJONG PAGAR
営)18時~24時L.O.
休)日、1/1、12/25
カード:AMEX、DINERS、JCB、MASTER、VISA
予約したほうがいい
tribenative.com

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アールデコのムードに包まれる、リュクスな空間。

アトラス

アート好きでヨーロッパのクラシックな文化に造形の深いオーナーが造った壮麗なバーは、リュクスな気分に浸れるアールデコ風の空間。オーナーが所有するオフィスビルの1階にあり、天井が高い立体的な造りで、1900年代初頭のブルジョアのサロンのようなムードだ。夕方からはバー&レストランになるが、朝の10時からオープンしていて、もちろん飲める。注目すべきは「ジンタワー」と呼ばれている階段のついたコーナー。ここに世界60カ国から集めた1300種類のジンが保管されている。クラフトジンも多く、きき酒やカクテル作りのワークショップも開催しているそう。シャンパンも種類豊富で、クレイジーリッチな顧客から時折注文されるという沈没船から引き揚げられた1,000万円台の価格のものまで保有している。オリジナルカクテルは画家や作家など芸術家をモチーフにしたものや都市を題材にしたものなど、極めてコンセプチュアル。世界の名バーでの経験豊富なチーフバーテンダーによる、すっきりした大人の味が楽しめる。

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訪れるだけで気分が上がる! ラウンジでゆったりもよし、カウンターでバーテンダーと語り合うもよしの素敵な装飾の店内。ハイティーなども行っている。

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中庭にはボテロの彫刻が。建物の上の階には、無料で訪問できるオーナー所有のアートギャラリーもある。

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「Atlas G&T」19Sドル。こちらのスペシャルなジントニック。ロンドンドライジンとトニックウォーターにフレッシュな柑橘を加えて。朝から飲んでも気分が引き締まる!

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「Coloured Rhythm」24Sドル。フローラルジンとエルダーフラワー、シダーウッドとレモンの香り。女性らしいフェミニンなニュアンスだけれど、アルコール度数はしっかりしている。グラスの縁に置いたキャンディを落として飲む。

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「Tamara in a Green Bugatti」24Sドル。マドンナも愛するタマラ・ド・レンピカの有名な絵画からアイデアを得て。モダンフレンチジン、ラベンダーリキュールに、ミント、レモンとシュガーを添えて。

Atlas
Parkview Square 600North Bridge Road 188778
tel:65・6396・4466
MRT:BUGIS
営10時~0時30分L.O.(月~金)、15時~翌1時30分L.O.(土)
休)日、1/1
カード:AMEX、MASTER、VISA
予約したほうがいい ※ディナーは要予約
atlasbar.sg

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唯一無二のカクテルと出合うなら。

オペレーション・ダガー

メニューにはアルコールの種類は書かれず、素材と香りだけを記している。その理由はゲストになんの先入観もなく、その時の気分を重視してお酒を楽しんでほしいから。店オリジナルの自家製リキュールや果実酒を多数作っていて、カクテルに使っている。そのせいかアルコール成分がやわらかく、素材の味わいや香りがふんわり漂っていてセンシュアルで繊細な飲み心地だ。メニューが3~4カ月に1度変わるので、人気定番をクラシックメニューとして残し、新しく開発したカクテルをDangerous Drinking Waterとして提案していく試みもユニーク。スタッフ全員が工夫を凝らして、新メニューを日々創っているエネルギッシュなムードもおもしろい。

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現代アートからインスピレーションを受けたオブジェを施した天井。シッティングスペースは一枚岩や一枚板を駆使した贅沢な造り。

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カクテルに使う素材を入れたジャーに、名前をリサイクルペーパーで表示。何から何までこだわった演出。

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ナイトバーズが遊ぶアン・シャン・ヒルにある。目印はこのマークだけ。秘密めいたエントランスだ。

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「Not a Margarita」25Sドル。スモークしたアガベシロップ、パッションフルーツビネガーなどをいれた「定番ではない」マルガリータ。さっぱりとしていて飲みやすい。

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「Poison Oasis 1981」25Sドル。トンカビーン、チェリービネガー、リンゴの花などを使用。深みのあるアルコールの深い味わい。

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「Snow 2013」25Sドル。ヨーグルト、ユズ、玄米茶、ホワイトチョコなどを使った、女性好みの味わい。

Operation Dagger
7 Ann Siang Hill, B1-01 069791
tel:65・6438・4057
MRT:CHINATOWN、CROSS STREET
営)18時~0時(月~木) 18時~最後の客が帰るまで
休)日 ※その他不定休あり
カード:AMEX、MASTER、VISA 金土は特に予約したほうがいい
operationdagger.com

※1シンガポール(S)ドル=約81円(2019年2月現在)

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photos:MIDORI YAMASHITA, collaboration : SINGAPORE TOURISM BOARD

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