【イベントリポート】BWA Pitch Contest 2024 より良い未来のために、思いを言葉に。
Society & Business 2024.11.29
日常の課題を解決し、暮らしと社会を豊かにするビジネスアイデアを女性起業家たちから募るフィガロジャポンのビジネスコンテスト「BWAピッチコンテスト」が、7月18日、ポットラック ヤエスにて開催された。熱気に包まれたイベントの様子をリポート!
3回目を迎えたフィガロジャポンのBWAピッチコンテスト。120を超える応募者の中から7人のファイナリストが選ばれ、東京ミッドタウン八重洲内のポットラック ヤエスで、白熱したピッチが繰り広げられた。
今回のテーマは「思いを言葉に」。ビジネスの規模や成長性だけを評価するのではなく、なぜ起業することを選んだのか、事業に懸ける人の「思い」に耳を傾け、みんなで応援し続ける土壌を創ることを目的とした本コンテスト。女性起業家がビジネスを立ち上げる背景にはどんな思いがあるのか、6人の審査員と約90人の観覧者が見守る会場でピッチが行われた。
7人のファイナリストは5分という短い時間で事業に懸ける思いを熱く語った。その内容は幼児のための総合教育アプリ、音楽家のためのキャリア形成、創造的リユースプロジェクト、親子向けのコミュニティ旅行、日本と新興国を繋ぐIT人材育成事業、スポーツに関わる女性向けの産前産後サポートサービス、孤独を抱える人々を支えるSNSアプリ。身近な問題から世界の貧困まで実に幅広いが、共通しているのは自分自身が感じた課題を、試行錯誤しながらもビジネスで解決しようとしている点だ。
終了後は審査員による討議のうえ、事業性が期待できて、社会課題の解決に繋がるビジネスに向けた「プロフェッショナルアワード」、思いの強さを感じ、社会課題の解決に繋がりそうなビジネスをたたえる「ドリームアワード」、会場観覧者らの投票により選出される「オーディエンスアワード」が発表された。
初回から審査員を務めてきたジャーナリストの浜田敬子は、全体講評でこう語った。
「日本では、女性が起業するにはまだ高いハードルがあります。だからみんなで声をあげる必要がある。社会課題に関心のある若い女性の手本になるためにも、皆さんのようにチャレンジしている姿を多くの人に知ってもらうことが必要です。『私にもできるかも』と思えるような女性が活躍することで、世の中の景色は変わり、社会は変わるはずです」
人と人を繋ぐのは「思い」であることをあらためて共有できた今回のコンテスト。これからもコミュニティの輪が広がることを期待したい。
事前選考を通過した7人のファイナリストたち。上:後列左から、ムジカ・ルーモアの田ノ原豊織、ネム・志村千奈都、ウィズ・平井晴子、祭・清水舞子。前列左から、おりおり・堀真菜実、リンネ・小島幸代。 下:ダラジャパン・角田弥央。
【BWAピッチコンテスト2024 受賞者紹介】
日本と新興国を繋ぐIT人材育成ブートキャンプで、誰もが未来を選択できる社会を。
見知らぬ家族と旅に出るコミュニティ旅行で、大人も青春を楽しめる世界を。
家庭に眠る宝を生かす、台東区から広がる創造的リユースプロジェクト。
---fadeinpager---
写真で振り返る、BWA Pitch Contest 2024
Presentation
映像やパフォーマンスなど自由な形で事業内容を発表するファイナリストたち。
---fadeinpager---
Juries
審査員は各方面で活躍する6人。
---fadeinpager---
Talk Session
---fadeinpager---
Special Thanks
---fadeinpager---
After Party
コンテスト終了後は、ホワイエにて参加者の交流会。
*「フィガロジャポン」2024年10月号より抜粋
photography: Mirei Sakaki text: Junko Kubodera