フェラガモが照らす、働く女性のエレガンス。【BWAアワード2025】
Society & Business 2025.12.25
エレガンスと革新を追求し続けるフェラガモが、フィガロジャポンBusiness with Attitude(BWA)アワード2025の受賞者と登壇者を美しく輝かせた。

BWAアワード2025の受賞者。左から アマテラス代表取締役社長・佐藤マクニッシュ怜子、フジワラテクノアート副社長・藤原加奈、ほっちのロッヂ共同代表・藤岡聡子、成吉思汗だるま総務部長・金天憓。
1927年に設立されまもなく100周年を迎えるラグジュアリーブランド、フェラガモ。12月11日、恵比寿ガーデンプレイス内のザ ガーデン ルームにて開催されたフィガロジャポンBWAアワード2025の賞状授与式・懇親会では、登壇者たちがブランドのアイコンシューズのひとつであるヴァラと上質なウエアを纏った。
日々の暮らしにおける美学、アール・ドゥ・ヴィーヴルを大切に、ファッションやライフスタイル、旅やカルチャーの情報を発信しているフィガロジャポン。2021年からは自分らしい働き方を通して社会や周りの人に良いインパクトを与える女性たちを讃えるBWAアワードをスタートした。
「楽しみながら舵を取る女性たち」をテーマにした今年のBWAアワードの受賞者は、ほっちのロッヂ共同代表・藤岡聡子、フジワラテクノアート副社長・藤原加奈、成吉思汗だるま総務部長・金天憓、アマテラス代表取締役社長・佐藤マクニッシュ怜子の4人。
さらに今年は、楽しみながら舵を取り続ける秘訣をBWAアワードの先輩起業家とともに考えるトークセッションを開催。俳優でアグリコ代表の小林涼子も登壇した。

ほっちのロッヂ共同代表の藤岡聡子はデニムのセットアップにクリームホワイトのヴァラを合わせた。アクティブな女性らしさを引き立てたコーディネート。

サイドのトリムがアクセントになったニットとブラックのヴァラで、エレガントな着こなしに挑戦したフジワラテクノアート副社長の藤原加奈。

パイソン柄のシルバーグレーのセットアップにクリームホワイトのヴァラを合わせたのは、成吉思汗だるま総務部長・金天憓。スカートのドレープが颯爽とした印象。

アマテラス代表取締役社長の佐藤マクニッシュ怜子は、光沢のあるシルクにレースを大胆にあしらったトップスと黒のヴァラで、凛としたコーディネート。

BWAアワード2023の受賞者でAGRIKO代表の小林涼子は、ミニマルなシルエットのニットドレスを纏い、企業の舵取を続けるリーダーとしてのしなやかさと芯の強さを感じさせた。
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ステージに上がった彼女たちの衣装をサポートしたのはフェラガモだ。
現在世界中で展開するフェラガモだが、1960年に創設者であるサルヴァトーレが亡くなった後を継いだのは妻のワンダだった。保守的なイタリアで女性が会社のトップに就くのは異例なこと。彼女は婦人靴だけの生産からメンズおよびレディスのプレタポルテ、レザーグッズ、シルクアクセサリーまでを手がけるトータルファッションブランドへと会社の規模を拡大させた。

創業者のサルヴァトーレ・フェラガモ(左)と妻のワンダ(左から4番目)には、長女フィアンマをはじめ6人の子どもがいた。photography: Courtesy of Ferragamo Museum
登壇者の足元を彩ったパンプス、ヴァラはサルヴァトーレとワンダの長女であるデザイナー、フィアンマによるデザインだ。母親業と社長業で多忙な日々を過ごしていたワンダの横で母をサポートするようになったフィアンマは、当時のブティックにエレガンスとスポーティを両立するモデルがないことに気付く。
「これからの女性は母のように社会進出し、ますます忙しくなる。靴は絶対にコンフォタブルなものでなければいけない。そして大切なディナーにも仕事からそのまま履いて行けるような心ときめく華やかさが女性の活力になる」
そんな思いからラウンドトゥとヒールを組み合わせたタイムレスな愛らしさをもつヴァラが誕生した。

フェラガモの永遠のアイコンであるヴァラは、そのデザイン性と履き心地の良さで世代を超えて愛されて続けている。
創業者の妻として、そして経営者として、仕事と家庭のどちらも大切に舵を取り続けたワンダの先進性と、その背中を見つめながら、働く女性のためのエレガンスを形にしたフィアンマの感性。その精神は、時代を超えて、いまも多くの女性たちを支え続けている。
働くことも、生きることも、楽しみながら自ら舵を取る。
そんな姿勢を体現する女性たちを称えるフィガロジャポンBWAと、日常に寄り添うエレガンスを追求してきたフェラガモ。受賞者たちの足元で静かに輝いていたヴァラは、その共通する精神を象徴する存在だったのかもしれない。

styling: Natsumi Sato hair & make(Ryoko Kobayashi): Eriko Yamaguchi photography: Aya Kawachi text: Junko Kubodera




