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パリ・マレ地区の治安や買い物、ホテル、レストランなどを紹介。

2025.04.06

マレ地区は歴史的な建造物と個性的なショップが建ち並ぶエリアだ。過去と現在が融合したトレンド発信地として知られている。ここでは、マレ地区の概要を解説するとともにマレ地区にあるおすすめの買い物スポット、ホテル、レストランなどを紹介する。

マレ地区(パリ)の治安や買い物・ホテル・レストランなどを紹介

パリのマレ地区とは?

マレ地区はどのようなエリアなのだろうか。最初にマレ地区の概要を解説する。

何区にある?

マレ地区は、パリ3区からパリ4区にかけて広がるエリアだ。フランスでは"Le Marais(ル・マレ)"と呼ばれている。具体的には、セーヌ川の右岸、東西はポンピドゥー・センターからバスティーユ広場、南北はセーヌ川沿いからタンプル通りあたりを指す。

ただし、エリアの境界が明確に定められているわけではない。ノートルダム大聖堂があるシテ島、その隣にあるサンルイ島を含むこともある。

歴史

"marais"は、フランス語で沼地や湿地帯を意味する。現在の様子から想像できないが、マレ地区は中世まで沼地と農地が広がるエリアだった。転機となったのが、国王アンリ4世(在位期間1589年〜1610年)の開発計画。街の発展とともに、貴族の邸宅が建設されて、マレ地区はパリ社交界の中心となった。1789年に起きたフランス革命後、一時的に衰退するが、現在は保全地区に指定され歴史的建造物の保存、修復、利用が進められている。

治安

マレ地区はパリのほかのエリアに比べて治安がよいといわれている。ただし、フランス国内で日本人が被害者になった犯罪の約9割がパリおよびその近郊で発生しているため油断はできない。主な犯罪は"スリ"と"置き引き"だ。参考に、これらの基本的な対策を紹介する。

犯罪行為 基本的な対策
スリ

バッグのファスナーを閉める

貴重品を内ポケットなどに入れる

貴重品を分散して所持する

置き引き

貴重品から目を離さない

荷物を置いたまま席から離れない

観光客が集まる場所は、特に注意が必要だ。

イベント

マレ地区では、毎日のようにさまざまなイベントが開催されている。一例としてあげられるのが、2002年にパリ市で始まった "ニュイ・ブランシュ(Nuit blanche)"だ。このイベントでは、オブジェ、映像、ショーなど現代アートを無料で夜通し楽しめる。ちなみに、"ニュイ・ブランシュ"は"白夜"、すなわち"眠らない夜"を意味する。

パリ・マレ地区の買い物スポット

パリ・マレ地区の買い物スポット

Petite Boutique Alaïa(プチ・ブティック・アライア)

名称 Petite Boutique Alaïa(プチ・ブティック・アライア)
住所 5, rue de Moussy 75004 Paris
公式サイト https://www.maison-alaia.com/
営業時間 営 : 11:00~13:00 14:00~19:00(火~土)
休 : 日、月
アクセス情報 ⓂHôtel de Ville駅から徒歩3分

Marilyn Feltz(マリリン・フェルツ)

名称 Marilyn Feltz(マリリン・フェルツ)
住所 28, rue Charlot 75003 Paris
公式サイト https://www.marilynfeltz.com/
営業時間 営 : 13:00~19:30(火~日)

休 : 月
アクセス情報 Saint-Sébastien Froissart 駅から徒歩7分

Monsieur Paris L'Atelier(ムッシュ・パリ・ラトリエ)

名称 Monsieur Paris L'Atelier(ムッシュ・パリ・ラトリエ)
住所 1, Rue Perrée, 75003 Paris
公式サイト https://www.monsieur-paris.com/
営業時間 営 : 10:00~19:00(月~金) 11:00~19:00(土)
休 : 日
アクセス情報 ⓂTemple駅から徒歩6分

both Paris(ボウス・パリ)

名称 both Paris(ボウス・パリ)
住所 6, Rue de la Corderie 75003 Paris
公式サイト https://both.com/
営業時間 営 : 11:30~19:30(火~土) 12:00~19:00(日)
休 : 月
アクセス情報 ⓂTemple駅から徒歩5分

Empreintes(アンプランツ)

名称 Empreintes(アンプランツ)
住所 5, Rue de Picardie 75003 Paris
公式サイト https://www.empreintes-paris.com/
営業時間 営 : 11:00~19:00(火~土)

休 : 日、月
アクセス情報 ⓂArts et Métiers駅から徒歩5分

Dover Street Market Paris(ドーバー ストリート マーケット パリ)

名称 Dover Street Market Paris(ドーバー ストリート マーケット パリ)
住所 3537, Rue des Francs Bourgeois 75004 Paris
公式サイト https://www.doverstreetmarketparis.com/
営業時間 営 : 11:00~19:00(月~土) 12:00~19:00(日)
無休
アクセス情報 ⓂSaint-Paul駅から徒歩6分

Officine Universelle Buly(オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー)

名称 Officine Universelle Buly(オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー)
住所 45, rue Saintonge 75003 Paris
公式サイト https://buly1803.com/
営業時間 営 : 火~土10:30~19:00 日11:00~18:00
休 : 月
アクセス情報 ⓂFilles du Calvaire駅から徒歩5分

マレ地区は、パリのトレンドやサブカルチャーの発信地として知られている。ハイセンスで個性的なブティック、雑貨店などが集まっているうえ、ユダヤ人街やLGBTQ+エリアなど、多様な文化が混じり合っているためだ。

なかでも注目を集めているのが、コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)の創始者である川久保玲が手がけたドーバー ストリート マーケット パリ(Dover Street Market Paris)。既成概念にとらわれない美しい空間で、アンダーカバー(UNDERCOVER)、ジュンヤ・ワタナベ(JUNYA WATANABE)など、約150ブランドのアイテムを取り扱う。

このほかにも、最先端の技術を組み合わせたデザインが国内外で高い評価を受けているフットウェアブランド"ボース・パリ(both Paris)"、芸術・工芸の専門家で構成されるアトリエ ダール ド フランスが立ち上げ、1,000点以上の芸術・工芸品を扱う"アンプランツ(Empreintes)"など、時間をかけてでも訪れたいショップが点在している。旅の記念になる一品を探したくなるエリアだ。

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パリ・マレ地区のおすすめホテル

パリ・マレ地区のおすすめホテル

Le Grand Mazarin(ル・グラン・マザラン)

名称 Le Grand Mazarin(ル・グラン・マザラン)
住所 17, rue de la Verrerie 75004 Paris
公式サイト https://www.legrandmazarin.com/
営業時間 24時間対応(フロント)
アクセス情報 ⓂHôtel de Ville駅から徒歩3分
宿泊料金 公式サイトを参照

Maison Proust(メゾン・プルースト)

名称 Maison Proust(メゾン・プルースト)
住所 26, rue de Picardie - 75003 Paris
公式サイト https://www.maison-proust.com/
営業時間 24時間対応(フロント)
アクセス情報 ⓂTemple駅から徒歩6分
宿泊料金 公式サイトを参照

Boudoir des Muses(ブードワール・デ・ミューズ)

名称 Boudoir des Muses(ブードワール・デ・ミューズ)
住所 6,Rue de Saintonge 75003 Paris
公式サイト https://www.boudoirdesmuses.com/
営業時間 24時間対応(フロント)
アクセス情報 ⓂSaint-Sébastien-Froissart駅から徒歩6分
宿泊料金 公式サイトを参照

Maison Saintonge(メゾン・サントンジュ)

名称 Maison Saintonge(メゾン・サントンジュ)
住所 16, rue de saintonge 75003 paris
公式サイト https://maisonsaintonge.com/
営業時間 24時間対応(フロント)
アクセス情報 ⓂSaint-Sébastien-Froissart駅から徒歩6分
宿泊料金 公式サイトを参照

Hôtel Sookie(ホテル・スーキー)

名称 Hôtel Sookie(ホテル・スーキー)
住所 2bis, Rue Commines, 75003 Paris
公式サイト https://www.hotelsookie.com/
営業時間
アクセス情報 ⓂSaint-Sébastien-Froissart駅から徒歩3分
宿泊料金 公式サイトを参照

マレ地区はパリ観光におすすめしたい宿泊エリアだ。交通の便が非常によいため、市内各所へスムーズにアクセスできる。また、パリの中では治安もよく、大通りであれば夜間でも問題なく歩けることが多い。

もちろん、魅力的なホテルも点在している。ブードワール・デ・ミューズ(Boudoir des Muses)は、歴史的建造物を改装した4ツ星ホテルだ。かつて劇場として使われた後、売春宿となり、その後に修道院として利用されていたという過去を持つ謎めいた歴史を空間からも感じられる。

メゾン・サントンジュ(Maison Saintonge)は、砂糖菓子を意味する"コンフィズリー"をテーマに掲げるホテルだ。インテリアのイメージは人形の家。チェックイン時に袋詰めのキャンディを手渡してくれるなど、うれしいサービスも。おとぎ話の世界に迷い込んだような時間を過ごせる。

マレ地区には、独自の世界観を打ち出しているホテルが多い。理想のホテルに宿泊するため、事前のリサーチは入念に。

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パリ・マレ地区のおすすめカフェ・レストラン

パリ・マレ地区のおすすめカフェ・レストラン

マレ地区でカフェ、レストランを探している方は、以下の店舗を候補に加えてほしい。思い出に残る時間を過ごせるはずだ。

Auberge Nicolas Flamel(オーベルジュ・ドゥ・ニコラ・フラメル)

名称 Auberge Nicolas Flamel(オーベルジュ・ドゥ・ニコラ・フラメル)
住所 51, rue de Montmorency 75003 Paris
公式サイト https://auberge.nicolas-flamel.fr/
営業時間 営 : 12:00~13:30 19:30~21:30(火~土)
休 : 日、月
アクセス情報 ⓂRambuteau駅から徒歩3分

パリ最古の邸宅を利用したフレンチガストロノミーのレストラン。ファサードは記念建造物に指定されている。店名のニコラ・フラメルは、この建物を建てた人物にちなんだもの。彼は写本家であり錬金術師でもあり、また『ハリー・ポッター』シリーズで「賢者の石」の創造に成功した人物として描かれてもいる。レストランではこのエピソードを生かし、賢者の石をテーマにしたゴールドのバターを提供。クロシェットを被せた演出も素敵だ。

レストランのオーナーは、パリ16区にミシュランの星付きレストランをもつアラン・ジャアム。彼の料理はランチタイムとディナータイム、いずれにおいても、素材を活かした見事な内容。それなのに、カジュアルに利用できる点も魅力だ。

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Le Burger Fermier(ル・バーガー・フェルミエ)

名称 Le Burger Fermier(ル・バーガー・フェルミエ)
住所 39, rue de Bretagne 75003 Paris
公式サイト https://www.leburgerfermier.fr/
営業時間 営 : 12:00~14:00(水~金) 12:00~15:30(土、日)
休 : 月、火
アクセス情報 ⓂFilles du Calvaire駅から徒歩6分

歴史ある屋根付き市場のひとつ"マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ(Le Marché des Enfants Rouges)"にあるバーガーショップ。肉、チーズ、小麦など素材をパリ近郊の生産者から取り寄せている。ビオ粉を使った特製のバンズは、ほのかな甘みがあってモチモチ。

挟むチーズを7種類の中から選んだり、焼き加減を指定したりできる点もうれしい。地元民にファンが多いのも納得のおいしさだ。パリで食べる価値があるハンバーガーといえるだろう。

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歴史とトレンドが交差するマレ地区へ

歴史とトレンドが交差するマレ地区へ

マレ地区は、歴史的な建造物と個性的なブティック、レストラン、ホテルなどが点在しているエリアだ。パリを訪れるのであれば立ち寄り、あるいは滞在し、時間をかけて楽しみたい。

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