update:2024/05/24
リトルバンブーはジュヌール通り22番地。パリジェンヌがこよなく愛するSézaneの近くだ。photo:Michel Figues
その昔、布の問屋が軒を連ねていた2区のジュヌール通り。いまや、食のストリートである。3年前にオープンしたタイ料理のレストラン、バンブーが起爆剤となり、通りが活性したのだ。
そのバンブーが最近、テイクアウト専門のリトルバンブーを開いた。本家が庭も含めて広々とした店なだけに、確かにこちらはリトルである。バンブーと同じくクレマンス&クレマンによる内装は、タイの小洒落たお店に迷い込んだような雰囲気でとってもチャーミング。
最近、ランチはテイクアウトが当たり前のパリ。店で行列を避けるべく、早めの時間にランチをとるようにしている若者たちが少なくない。リトルバンブーにも開店と同時に、ぼちぼち人が集まりだす。前菜やデザートといった冷たい品は冷蔵庫に並べられているので、これをセルフで。ココナッツ味のスープ、鳥のサテソース、エビの春巻き、グリーンカレーなど温かい料理は、オープンキッチンで用意される。
メニューを考案したのは、6区のQuinsouのシェフで最近同じ通りの肉屋ラ・ブーシュリー・ドゥ・グレゴワールのオーナーにもなったアントナン・ボネだ。リトルバンブーの料理はテイクアウトといえど、侮れないおいしさである。店の前やジュヌール通りに並ぶベンチに座って、タイのストリートフードを味わってみては? いまのところランチタイムだけの営業というのが、ちょっと残念。
タイルが可愛い店内。photo:Michel Figuet
店内から外を眺めると、気分はバンコク!?
店内には、こんなコーナーも。
オーダーを受けてから温かい料理をオープンキッチンで料理人が準備する。photo:Michel Figuet
タイ料理に必要なスパイスが並ぶキッチン。
「スパイシー・ココナッツミルク・スープ」はチキン(9ユーロ)、エビ(10ユーロ)、野菜(7.5ユーロ)の3種。photo:Michel Figuet
「チキンのサテソース」(7ユーロ)。メインはこのほか、「エビ春巻き」(6ユーロ)、「スパイシー豚肉団子」(7ユーロ)がある。これに「ジャスミンライス」(2ユーロ)か「野菜炒め」(3ユーロ)を添えると、お腹がいっぱいに。photo:Michel Figuet
「レッドカレー・チャーハン」もチキン(10ユーロ)、エビ(12ユーロ)、野菜(9ユーロ)の3種。グリーンカレーも3種同じ価格である。photo:Michel Figuet
デザートは3ユーロ〜。「マンゴー&スティッキーライス&ココナッツミルクのデザート」(写真)は5ユーロ。photo:Michel Figuet
店内、このようにメニューが掲げられている。photo:Michel Figuet
店の前にはベンチが置かれている。
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INFORMATION
Little Bambouリトルバンブー<2区>
22, rue des Jeuneurs 75002
01・40・28・98・30
BOURSE, GRANDS BOULEVARDS
12時〜15時
réalisation:MARIKO OMURA
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