Destination Canada
春にカナダでしたい13のこと。
オンタリオ州で春に行きたい場所、やりたいこと。
Travel 2018.12.03
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トロントと首都・オタワを擁し、カナダの政治・経済の中心地として機能するオンタリオ州。湖と森が織りなす景観が美しいオンタリオ州には、世界三大瀑布のひとつ、ナイアガラの滝や、ナイアガラ半島に広がるワイン産地、国内最大規模の植物園などカナダの豊かな自然を感じさせる見どころが満載だ。知られざるカナダの魅力を探しに、春のオンタリオ州へ出かけよう。
1. 季節の花が咲き乱れる、植物のテーマパーク。
ロイヤル・ボタニカル・ガーデンズ
Royal Botanical Gardens
街全体に70以上もの滝が点在することから、「シティ・オブ・ウォーターフォール(滝の街)」として知られるハミルトン。市内にはこれらの滝を巡るハイキングルートともうひとつ、この街のハイライトとなるのが1941年に創設された植物園、「ロイヤル・ボタニカル・ガーデンズ」だ。
ヘンドリーパーク内のローズガーデンは6月から10月にかけてが見ごろ。
総面積11㎢というカナダ最大の植物園で、ローズガーデンを擁するヘンドリーパーク、多年草のロックガーデンなどテーマ別の庭園が点在、4万本もの花々が植えられている。ヘンドリーパークにはダン・ローリー国際彫刻コレクションという屋外アートや、植物や土、石を使ったアートワーク、“アース・アート”が常設展示されており、可憐な花とアートの共演を楽しめる。
約4,000種類の植物では、春に見ごろを迎えるライラックをお見逃しなく。こちらは世界最大のコレクションで、毎年5月末から6月上旬にかけて何種類ものライラックが咲き乱れる。そのほかの花についても公式サイトに開花状況が随時アップデートされているので、事前にチェックしてから出かけよう。
テーマに沿ったしつらいや色とりどりの花の共演が楽しめる。
さらに、それぞれの庭園を取り囲むように広がる自然保護区の森に総距離27kmにも及ぶハイキングトレイルが整備されており、バードウォッチングやハイキングもおすすめ。カナダ先住民に由来する植物を集めたトレイルもあり、ネイティブに伝わる自然の叡智に触れながら自然散策を楽しめる。植物園の中心では季節に応じてさまざまなイベントが開催されるほかカフェ、ショップもあるので、1日かけて園内を巡ってみよう。
お弁当を持参してピクニックをしても楽しい。園内ではガーデニングのワークショップや子ども向け自然観察教室などのプログラムも開催されている。
Royal Botanical Gardens
680 Plains Rd. West, Burlington, ON L7T 4H4
tel: +1-905-527-1158
開)10:00〜17:00(季節によって異なる)
休)1/1、12/25、12/26
入場料)大人18ドル、学生15ドル、子ども10ドル、4歳未満無料
https://www.rbg.ca
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2. オンタリオ州きっての景勝地、ナイアガラの滝の多彩な楽しみ方。
ナイアガラの滝
Niagara Falls
世界三大瀑布のひとつ、ナイアガラの滝はオンタリオ州を代表するランドスケープ。エリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラ川にあり、カナダとアメリカの国境にもなっているのだが、カナダ側の滝(カナダ滝)は幅675m、落差52mと、アメリカ側の滝(アメリカ滝、幅320m、落差34m)に比べると水量も迫力も桁違い! 特に水量がピークを迎える春から初夏は地底から轟音が轟き、先住民が「轟く水」として畏怖した自然の力を体感することができる。
事前にカッパが配られるが、びしょ濡れになるのもの楽しい「Hornblower Niagara Cruises」。
年間1,500万人ものツーリストが訪れる人気ロケーションとあって、近年では滝の楽しみ方も多彩になっている。たとえば、遊覧船に乗って滝壺までクルーズする「Hornblower Niagara Cruises」で全身に水しぶきを浴びる、水が流れ落ちるギリギリのところに設置された展望台「テーブル・ロック」で飛沫を浴びながらスリルを味わう、“フォールズビュー”を誇るレストランで滝を眺めながら食事とナイアガラワインを楽しむ、などなど。
滝周辺にはフォールズビューを謳うレストランが点在する。人気店は事前に予約を。
6月から9月までのサマーシーズンは毎晩、花火が打ち上げられ、ディナータイムを盛り上げてくれる。さらにスリルを味わいたいなら、2018年に加わった新たなアトラクション、「ナイトタイム・イルミネーション・ジップライン(Night-time Illumination Zipline)」をお試しあれ。ナイアガラの滝上空670mをジップラインで滑空するというこのアトラクションでは、時速70kmでナイアガラの滝に飛び込む感覚を味わえる。レインボーカラーにライトアップされた美しいナイアガラの滝を、上空から味わってみよう。
2018年から新たに加わったアクティビティ、「ナイトタイム・イルミネーション・ジップライン」。
Niagara Falls
6815 Stanley Ave., Niagara Falls ON L2G 3Y9
tel: +1-905-356-6061
https://www.niagarafallstourism.com
ナイトタイム・イルミネーション・ジップライン
Night-time Illumination Zipline
tel: +1-800-263-7073
http://niagarafalls.wildplay.com/mistrider-zipline/
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3. カナダ国内でも超希少、良質なナイアガラ産ワインを味わう。
ナイアガラ周辺のワイナリー
Wineries around the area
ナイアガラ地方のオンタリオ湖に面した一帯はナイアガラ半島と呼ばれ、グルメ通にはカナダ産ワインの一大産地としておなじみ。冷涼な気候と水はけのよい石灰岩質の土壌がワイン造りに最適なのだとか。オンタリオ州では、ヨーロッパの産地にならったVQA(Vintners Quality Alliance)という独自の品質管理システムを採用しているが、VQA認証を受けたワイナリーの半数以上に当たる60ものワイナリーがこのエリアに位置している。
フランスのブルゴーニュや北イタリアとほぼ同緯度にあるナイアガラ地方。
ほとんどのワイナリーはテイスティングカウンターを備え、ワインブティックを併設している。本格的なレストランを設けているワイナリーも少なくない。家族経営の小規模な生産者が多いため生産量が限られており、上質なカナダ産ワインは国内で消費されてしまうというから、この機会に名産のアイスワインを含む本場のカナダ産ワインを味わってみよう。特にナイアガラ産のシャルドネ、ピノ・ノワールは国際的にも高い評価を得ており、世界中のワイン愛好家から注目を集めている。
自転車でワイナリーを巡る「バイク&ワインツアー」など、現地では内容も趣向もさまざまなワイナリーツアーが開催されているので、ワイン好きは参加してみよう。
ボルドーで開催されるワイン品評会、「ヴァン・エキスポ」でグランプリを獲得したアイスワインも。
比較的規模の大きなワイナリーでは、週末ごとにワインにまつわるイベントを開催している。
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春にカナダでしたい13のこと。INDEX
#1〜7:カナダ・バンクーバーの、春の楽しみ方。
#8〜10:カナダの首都オタワは、チューリップの街!
【オタワ・チューリップ祭り】花めぐりとナイアガラの滝 彩り溢れるカナダ7日間
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texte : RYOKO KURAISHI