地元愛に包まれて、新しい松本さんぽ。 松本城の西側に点在する、愛すべき小さな店。
Travel 2019.07.17
松本城の西側を縦断する「こまくさ道路」。その近隣に点在する書店や眼鏡店、カフェやベーカリーをご紹介。
偏ったセレクトが魅力の小さな本屋。
01| 本・中川
東京で書店、出版社と紙にまつわる仕事に携わっていた店主が、地元松本に戻ってオープンしたわずか6坪ほどの小さな書店。「自然」「芸術」「絵本」といったオーナーが好きなジャンルを中心に、新書や古書を展開している。近隣に学校が多いため、学生さんもよく立ち寄ってくれるとか。絵本の原画展など、イベントも積極的に行っている。
もともとパン屋だったという店内の中央には、知り合いから譲り受けたという立ち枯れた木々をディスプレイ。山小屋のような雰囲気に。
入口がわかりづらいので、このサインを目印に。
Hon Nakagawa
長野県松本市蟻ケ崎2-5-6
tel:0263-33-8501
営)12時~18時(水、木、日) 12時~19時(金、土)
休)月、火
カード不可
http://honnakagawa.com
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信州産の小麦を使った、優しい自家製酵母パン。
02|クロリ ブレッド&ライフ
住宅街の中にある可愛いクマのイラストが目印のベーカリー。オーナーの加藤洸介さんが「地元との繋がりを大切にしたい」と話すとおり、ほとんどのパンで信州産の小麦や野菜を使用している。おすすめは自家製リンゴ酵母の「信州食パン」。ふわふわ、もっちりとした食感で小麦の風味を味わうことができる。リピーターが多く、平日でも大賑わい。
「クロリ」はフランス語で「彩り」を意味する。
粉の甘みを楽しみたい「信州食パン」1斤¥250
チャーミングなクマは松本市在住のイラストレーター、スズキサトルさんによるもの。木の温もりを感じられる店を目指し、建材にも信州産のカラマツを使用した。
Coloris Bread & Life
長野県松本市蟻ケ崎1-1-50
tel:0263-75-9246
営)9時~18時
休)日、祝、お盆、年末年始
カード不可
http://coloris.shopinfo.jp
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アトリエに併設された、日曜限定の眼鏡店。
03|犬飼眼鏡枠
鯖江市で経験を積んだ犬飼厚仁さんが手がける、その名も「犬飼眼鏡枠(いぬかいがんきょうわく)」。古い倉庫跡地に構えているアトリエの片隅で、数年前から日曜限定で商品を販売している。日本人に合う小さめのレンズのため、印象的なデザインでありながら、日常使いしやすいのが特徴。松本市在住のクリエイターにも愛用者が多い。
フランスのヴィンテージの眼鏡に着想している「ヘキサパント」各¥38,880。全10型、各5色ほどのフレームを販売。
さまざまな機械が置かれたアトリエの一角で、実際に商品を手に取ることができる。
Inukai Gankyouwaku
長野県松本市城西1-4-1
tel:0263-55-4315
営)12時~18時
休)月~土
http://inukai-opticalframe.com
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カフェ好きオーナーの素朴な空間でひと休み。
04|カフェ ユキリ
10代の頃からカフェ巡りが好きだったというオーナーが、念願叶って自分のカフェを開店した。「ひとりでもゆっくりしてもらえる店にしたかった」という空間は居心地がよく、ついつい長居してしまいそう。日替わりのパウンドケーキはどこか懐かしい味わい。早朝から提供している野菜たっぷりの和定食メニューも人気。
オーナーの人柄が表れているシンプルな空間。女性客のみならず、地元の男性客も多いという。
「橙ピールとチョコのマーブルパウンド」¥400。信州産のきなこを使用した「きなこ豆乳ラテ」¥500
Cafe Yuki.ri
長野県松本市城西1-2-14
tel:非公開
営)7時30分~16時(冬季は8時30分~)
休)木 ※ほか不定休あり
カード不可
https://ja-jp.facebook.com/CAFEYUKI.RI
JR新宿駅から中央線特急あずさ・松本駅まで約2時間40分。または、JR東京駅から北陸新幹線・長野駅まで約1時間30分、長野駅からJR東海線特急しなの・松本駅まで約50分。車の場合、東京都内から約3時間。
※『フィガロジャポン』2019年7月号より抜粋
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photos : SHUHEI TONAMI