いま泊まりたい、日本の最新ホテル&宿ガイド。#04 至福の休日を約束! ウルトララグジュアリーなホテル。

Travel 2019.09.24

世界に名だたるラグジュアリーホテルが今年、続々と上陸を果たしている。地域の特性を生かしながら、ひときわ優雅な存在感を燦然と放つ、新次元のラグジュアリーに世界が羨望の眼差しを向けている。極上のホテルで心のままに過ごすヴァカンスは、何物にも代えがたい至福の体験となるはずだ。ホテルジャーナリストのせきねきょうこが、最注目の2軒をピックアップ。

選:せきねきょうこ

アマン京都(京都)

京都・洛北で眠っていた美しい“庭”を、安息の隠れ家に。

東京、伊勢志摩に次ぐ、日本で3番目のデスティネーションとしてアマンが選んだ地が京都だ。今年11月1日に開業するアマン京都は、洛北に広がる森の“庭”にひっそりと佇む、プライベートリゾート。

江戸初期に琳派の創始者、本阿弥光悦が居を構え、芸術村として栄えたことでも知られる歴史ある鷹峯地区にあり、2万4000㎡の敷地面積を誇る。自然に囲まれた静寂の地で、京都の恵みをふんだんに使う「アマン・スパ」や、旬の素材を使った日本料理を堪能すれば、奥深い京都の魅力に触れられるはず。

「洛北で眠っていた誰も入らない秘密の庭が、アマン京都として蘇ります。故ケリー・ヒルが手がけたミニマルな建物には、自然への敬意を表すシンプルな美しさが息づいており、アマンの哲学ともいえる、内に秘めたラグジュアリーを堪能できます」(せきね)

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全26室の客室は、いずれも日本旅館の伝統を踏襲しながら、モダンに昇華。自然の景観を最大限に尊重する造りになっている。木の温もりを感じる客室は、自然光にあふれ、森に溶け込むかのよう。上は、「蛍」の客室。畳や床の間で構成される、60㎡の落ち着いた空間には檜風呂を備える。

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すべての家具と照明は、アマン京都オリジナルデザイン。各空間に設えられた工芸品は、研ぎ澄まされた日本の美学と創造性を反映。

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宿泊棟は、2つのベッドルームを有するパヴィリオン、スイート、スタンダード客室の3タイプ。上は、アマン京都の中でも最も広い、「鷲ヶ峯パヴィリオン」。高台に位置し、広々とした窓からは遠方に比叡山を見渡せる。

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上奥:空間の中心に置かれた暖炉が寛ぎを添える、オールデイダイニングの「ザ・リビングパビリオンbyアマン」。京料理のおばんざいから京都近郊の食材でもてなすウエスタン料理まで幅広く取り揃える。上:テラスに一歩出ると、鳥のさえずりや小川のせせらぎが響き渡る、自然豊かな環境。

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自然林を有する苔生した森を散策し、自分だけの絶景スポットを探りたい。

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かつての所有者が織物美術館をつくることを夢見て、年月をかけて育んできた庭は、今後アマンの名をもって永きにわたり守られていくことに。

アマン京都
京都市北区大北山鷲峯町1
tel : 075-496-1333
全26室 ¥110,000~(1室2名) ※税サ別
www.aman.com/ja-jp/resorts/aman-kyoto

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ハレクラニ沖縄(沖縄)

ワイキキが誇るラグジュアリーホテルのエレガンスが、沖縄で開花。

100年以上もの歴史を誇る、ハワイを代表するラグジュアリーホテルのハレクラニが、今年7月に沖縄・恩納村に進出。コーラルブルーに輝く海が間近に迫る、国定公園内の海岸線という絶好のロケーションに、悠久の時間が流れるエレガントな空間を再現。沖縄の地と向き合う「天国にふさわしい館」が誕生した。

海が映える白を基調とした客室は、スタンダードタイプでも50㎡以上のゆったりした造りで、全室に海を望むテラスを完備。朝夕でドラマティックに表情を変える眺望を見逃さないように、時間にとらわれることなく一日中部屋でのんびり過ごすのもいい。「ハワイ随一の伝統ホテルが、海外初進出に沖縄を選んでくれ、こんなにうれしいことはありません。実際に滞在してみると、伝統を踏襲しながらも、革新的ながら落ち着いた品格があり、最高の居心地です」(せきね)

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光り輝く海と抜けるような空をパノラマで見渡せるロビーで、ウェルカムドリンクをいただきながらチェックイン。館内をオレンジ色に染める、ロマンティックなサンセットタイムをどこで過ごすかも滞在中のお楽しみだ。

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客室すべてが目の前に海が迫るオーシャンビュー。上は、ペントハウスタイプのプライベートプールを備えた「オーキッド スイート」。294㎡の広さを誇り、沖縄最高峰のラグジュアリーを堪能できる。4名まで宿泊可。¥900,000~(1泊1室、税サ別)

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ワンランク上の特別感を味わえる「プレミア クラブ オーシャンフロント」。専用のクラブラウンジで楽しむ、朝食やカクテルなどエクスクルーシブなサービスが、滞在をより豊かに彩る。¥90,000~(1泊1室、税サ別)

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メインダイニングのひとつ、イノベーティブ「シルー(SHIROUX)」では、ミシュラン2ツ星のフレンチレストラン「フロリレージュ」の川手寛康氏がコンサルティングシェフに就任。海を眺めながら、沖縄でしか叶わない美食の新境地を味わいたい。

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ハレクラニを語るのに欠かせない、オールデイダイニング「ハウス ウィズアウト ア キー」も上陸。ココナッツケーキなどハワイのハレクラニの定番メニューから、沖縄料理まで幅広いラインナップ。日没時には心躍るライブが繰り広げられる。

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屋外にある4種類のプールからは、いずれも海の絶景を見渡せる。上は、ハレクラニのシンボルであるオーキッドプール。東シナ海を望む、雄大な眺望は格別の美しさ。

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「スパ ハレクラニ」も満を持してお目見え。いにしえからのヒーリングスピリッツが受け継がれるハワイと沖縄で培われてきた、癒やしのメソッドを融合。「命薬(ぬちぐすい)」として親しまれる沖縄のさまざまな伝統的な素材を使うトリートメントが、五感を休め、心身のバランスを整える。

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豊かな自然に囲まれた海岸線沿いに立つハレクラニ沖縄まで、那覇空港から車で約75分、空港リムジンバスの利用で約100分。

ハレクラニ沖縄
沖縄県国頭郡恩納村名嘉真1967-1
tel : 098-953-8600
全360室 デラックス オーシャンビュー¥45,000~(1泊1室)、プレミア オーシャンビュー¥51,000~(1泊1室)、クリフ ヴィラ¥200,000~(プライベートプール・天然温泉付き/1泊1室)ほか ※税サ別
www.okinawa.halekulani.com

※この記事に記載している価格は、2019年9月時点の8%の消費税を含んだ価格です。

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réalisation : ERI ARIMOTO

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