いま、台北でしたい12のこと。【06】 地元っ子が集う台北の食堂で、台湾フードを堪能。

外食が習慣の台湾では、朝から晩まで街の食堂に人々が訪れる。外さない台湾グルメは、ローカルで賑わう街のおなじみの店にあり！　乾麵、魯肉飯、漢方スープ……押さえておきたい店を厳選して紹介。

新鮮野菜と漢方スープでヘルシーに。

蔬河

サツマイモの葉、カリカリに揚げた老油條、モチモチの小湯圓、拉麵などをチョイスした「滷味」180元　

おしゃれでヘルシーなベジタリアンレストランは、台湾の女性にも人気。この店でいただきたいのは、毎日マーケットから仕入れる新鮮な野菜や麺など、具材を自分でチョイスできる滷味。スープの有無も選ぶことができるが、10種類の漢方で煮出したスープは必食だ。野菜がたくさん入った身体にやさしい味わいに癒やされる。

野菜や麺といった豊富な素材から、好みのものを左側の棚から選んで茹でてもらうシステム。

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コラーゲンたっぷり、自慢の鶏スープを。

雞窩餐廳

じっくりと煮込んだ鶏スープ「砂鍋竹笙脆筍雞湯」小サイズ610元

四川料理の老舗、驥園から独立したシェフが、少人数でも気軽に楽しめるようにと始めたカジュアルな店。看板メニューのコラーゲンたっぷりの鶏スープは、1〜2人前の土鍋で360元からとリーズナブル。7〜8羽の老母雞（雌鶏）を48時間ほど煮込んだ後、貝柱、金華ハム、豚足を加えて、黄金色になるまで煮込んだ絶品スープは忘れられない味。

スモールポーションから大人数向けまで、鍋料理以外にも多彩なメニューを用意。テーブル席のほかに、個室もあるのがうれしい。

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人気の四川料理店発ヌードルバー。

キキ麵

右はゴマの風味が香る「川味擔擔麵」90元、左はコリコリの鶏軟骨を激辛に仕上げた「雞骨輪」50元

30年近く親しまれる老舗の四川料理店、キキが手がけるヌードルバー。この店のために研究開発したというこだわりの麺を使用した、濃厚なゴマがたっぷり入ったピリ辛スープの「川味擔擔麵」のほか、常時10種類ほどのメニューを用意。咖哩胡椒粉、麻辣醬など、特製の調味料も置かれているので、辛さや味の変化まで楽しんで。

カウンター席もあり、ひとりでも訪れやすい。お土産に最適なインスタント麺や調味料も販売している。

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老舗のモチモチ乾麵の潔い素朴さ！

樺林乾麵

手前から時計回りに、「乾絲」20元や「半熟卵」10元をのせた「乾麵」小サイズ35元、「魚干物」20元、「炸醤麵」小サイズ40元、「綜合湯」50元、「昇布」20元

メニューは3種類の麺と5種類のスープ、小皿料理のみという、3代続く老舗の乾麵屋。モチモチの麺に豚の脂と黒酢をかけただけの乾麵が看板メニュー。素朴ながらクセになる味わいが魅力だ。「功夫（技）は乾にあり」と言うオーナーが作る麺は、乾き具合や硬さが絶妙。5分もすれば硬くなるので素早くいただこう。

自家製ラー油やラー油を作る過程でできた辣椒をかけて。

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懐かしい味わいの香港生まれ撈麵。

老友記粥麵飯館

手前から時計回りに、ちぢれ麺にソースが絡む撈麵「蠔油雲吞撈麵」125元、手作りの皮に自家製チャーシューがゴロゴロ入った「叉焼腸粉」85元、セットのスープ

香港人のオーナーが兄弟で始めて24年。いまでは香港でも少なくなったという、昔ながらの撈麵の味を守り続けている。極細卵のちぢれ麺に青菜とワンタンをのせた「蠔油雲吞撈麵」は、オイスターソースの旨味が凝縮。豚ガラ、干しエビ、羅漢果などを煮出した、濃厚なスープとともに提供される。

ショッピングエリア東区の中心部に位置。

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濃厚なトロトロ豚バラ肉がご飯に絡む。

金峰魯肉飯

手前から時計回りに、「魯肉飯」中サイズ40元、アヒルの煮卵「滷鴨蛋」15元、白ゴーヤと骨付き肉スープ「苦瓜排骨湯」60元、茹でた青野菜「燙青菜」中サイズ30元

南門市場の隣にあり、行列ができる魯肉飯の専門店。魯肉飯とは、醤油ベースの甘じょっぱいタレでトロトロになるまで煮込んだ豚バラ肉をご飯にのせたメニュー。この店は、細長く切って脂身の付いた豚バラ肉を濃いめに味付けしているので、添えられた瓜の漬物を箸休めに。アヒルの煮卵や季節の青野菜など、サイドメニューも充実。

中正紀念堂駅を出てすぐ。

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豚足を秘伝のタレでひと晩煮込んで。

鄭記豬腳飯

左は豚足をのせたご飯「豬腳肉飯」110元、上はセットのスープ、右はショウガの千切りがアクセントになった栄養価が高いサバヒーの煮込み「虱目魚」120元

66年続く老舗の名物「豬腳肉飯」は、脂身の少ない豚の前足を秘伝のタレでひと晩煮込んだもの。しっかりと味が染みた煮卵と、豚肉の煮汁に醤油と氷砂糖を加えて旨味が凝縮されたスープがセットに付く。ほかに、コラーゲンたっぷりの軟らかいトンポーロー、台湾では定番の魚であるサバヒーの煮込みと、メニューは3種のみ。

脂少なめで栄養満点の料理に常連客も多い。

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旨味たっぷりの鶏肉飯に、半熟卵をオン。

梁記嘉義雞肉飯

手前中央から時計回りに、「鶏肉飯」40元、揚げた「茄子」30元、ワスレグサの花入りスープ「金針赤肉湯」50元、甘い高山キャベツ「高麗菜」30元、「半熟目玉焼」10元

鶏肉飯の発祥地、台湾中西部の嘉義（ジャイー）の味を45年前から守り続ける店は、昨年リニューアルしたばかり。本場では七面鳥が使われるが、山で放し飼いにされて育った上質な鶏肉を使う。しっかりと味が付いた鶏肉にさらに鶏油をかけてほかほかご飯の上にのせた「鶏肉飯」は、半熟目玉焼きを一緒にオーダーして、かき混ぜてから食べたい。

充実のサイドメニューは20種以上。

※『フィガロジャポン』2019年8月号より抜粋

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