いま、台北でしたい12のこと。【07】 ひとりでも大勢でも！　台北で食べたい極上鍋。

台湾が誇る鍋文化も、いまの生活スタイルに応じてバリエ豊かに進化中。具材を並べて大勢で囲むもよし、ひとり用小鍋でスープを自由に選ぶもよし！

ひとり鍋

漢方やミルクスープ、小鍋で自由にトライ。

滾吧 鍋物 建北店

肉、海鮮、野菜、ご飯セット「超值海陸雙人套餐」2人前888元、左は8種の漢方鍋「桂圓藥膳鍋」プラス50元、右はミルク鍋「奶香膠原起司鍋」プラス70元

100年続く漢方薬局の4代目が手がけるユニークな鍋屋。野菜や肉の基本セットに合わせて好みのスープをオーダーするスタイルで、ひとりずつ用意された鍋を個別で火力調整することができる。昆布やトマトのベーシックな出汁のほか、8種の漢方入りスープやクコの実入りコラーゲンボールが添えられたミルクスープも試してみたい。ソースには19種の食材を混ぜて作った自家製の沙茶醬（サーチャージャン）を。

クリーンな店内。

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自慢のオーガニック食材をひとり占め。

齊民市集 有機鍋物

左は豚の鍋「台灣正黑雪花豬套餐」398元、右は栄養価の高い烏骨鶏の鍋「放牧烏骨雞套餐」588元。ハマグリや季節の野菜スープなど選べる。

オーガニックスーパーが併設されているこの店は、地産地消をモットーに自家農場で栽培された食材を使用している。肉や海鮮などメインの一皿に鍋のスープ、ご飯類をチョイスできるディナーセットは、前菜やドリンクもセットになって、1人前でオーダーできるのがうれしい。広大な農場で放し飼いされた豚や烏骨鶏の、余分な脂身がなくプリプリな食感を楽しんで。

カウンターで気軽に。

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みんな鍋

台湾の具材を山ほど並べて囲む人気火鍋。

詹記麻辣火鍋 敦南店

中央は名物「麻辣火鍋」（7〜9人前）550元。トビウオの卵「飛魚卵福袋」120元、「芋頭貢丸」130元など、鍋の食材は豊富。

創業25年が経ち、2代目が人気デザイナーに内装を依頼してリニューアルオープン。1カ月先まで予約が埋まるほどの人気ぶりだ。名物の「麻辣火鍋」は辛さを4段階から選べ、鴨血と豆腐入り、豚ガラと昆布出汁の2種類が用意される。トビウオの卵を包んだプチプチ食感の「飛魚卵福袋」など、台湾ならではの具材をたくさんオーダーして楽しみたい。

レトロ台湾をイメージしながら、モダンに仕上げた。

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酸っぱ鍋の名店はサイドメニューも充実。

長白小館

中央は野菜、肉2皿、春雨が付く「酸菜白肉鍋」（3〜4人前）1,500元。肉汁が溶ける「炸肉丸」250元、「蔥油餅」50元、「韭菜盒子」80元など、多彩な小皿を。

白菜を発酵させた酸菜に豚肉、凍豆腐、カニ、シイタケ、干しエビが入った旨味たっぷりの酸っぱいスープ。そこに豚や牛、羊肉といった具材を入れる「酸菜白肉鍋」の専門店。ほどよく脂を含んだ肉とシャキシャキした食感の酸菜を、ゴマや豆腐乳、パクチーなど、好みのタレに漬けて。酸味が身体に染みて、疲れも吹き飛ぶ味わいだ。豊富なサイドメニューをオーダーして大勢で分け合おう。

40年以上続く老舗。

※『フィガロジャポン』2019年8月号より抜粋

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