新しいアートの聖地、青森を巡る。

Culture 2022.09.17

歴史と文化が息づく、本州最北端の地。昨年末、新たに大型美術館が完成し、5館のアートスポットが出揃った。トップアーティストたちの貴重な作品を、壮大な建築とともに体感したい。

版画家・棟方志功や、ウルトラマン生みの親・成田亨、近年では奈良美智など著名アーティストを生み出した青森。奈良が手がけた『あおもり犬』はその大きさからもインパクトが大きく、アート目的で青森を訪れる旅人は増えたが、実は“アート県”としてはかなり後発。作品がある青森県立美術館は、県立としては全国最後となる2006年の開館だった。

20220822-AOMORI-MUSEUM-OF-ART-02.jpg奈良美智の『あおもり犬』(2005年)はアイコン的存在。冬には頭の上に雪でできた帽子がのることも。

後発だからこその強みもあった。安藤忠雄、青木淳、田根剛といった、いまをときめく建築家による最新の建物。それも、広大な土地を存分に活用できるとあって、どの美術館も建築家の意欲的な企みが存分に発揮されている。そこに息吹をもたらすのが、青森ゆかりのアーティストの作品だ。建物ありきで創られた作品がほとんどで、青森の広大な風景や建築と見事に呼応する。なかでも08年に誕生した十和田市現代美術館は、美術館が面する官庁街通りを中心にアート作品を展示して注目を集めた。空き家が目立っていた通りは活気を取り戻し、アートな街づくりを積極的に進めている。

20年に弘前れんが倉庫美術館が誕生、21年には八戸市美術館が再スタートしたことをきっかけに、県内にある5つの美術館が提携。AOMORI GOKANプロジェクトと銘打って、5館連携のトークイベントを開催するなどアート県・青森の魅力を発信している。この地を訪れたなら、豊かな自然と壮大な建築、ユニークなアート作品……その融合を五感で堪能したい。

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青森市 アート県青森を牽引する文化発信地。

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県庁所在地の青森市は文化の発信地。2000年代の施設誕生を皮切りに、「アート県青森」を牽引している。
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十和田市 美術館も町中アートも楽しい!

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軍馬を育てていた歴史を持つ馬産地。それゆえ馬モチーフのアートは、愛される町のシンボル。美術館と町中アートで、新たな町の魅力を発信。
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弘前市 記憶の継承をテーマにした新美術館へ。

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弘前城とリンゴ園、津軽富士とも呼ばれる岩木山。歴史薫る町の風景に敬意を払い建てられた美術館は、記憶の継承をテーマにしている。
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八戸市 八戸美術館はアートコミュニティへ進化。

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イカの水揚げ日本一を誇る漁港の町に、昨年末、新生美術館がお目見え。アート鑑賞だけでない、新たな役割を担う。
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*「フィガロジャポン」2022年9月号より抜粋

photography: Kentauros Yasunaga

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