ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃一家の2024年を振り返る。

Celebrity 2024.12.25

mf導入.png

1月、キャサリン皇太子妃は「予定されていた腹部の手術」のために入院した。その2ヶ月後、彼女はがんを患っていることを発表した。キャサリン皇太子妃と夫ウィリアム皇太子の「困難な一年」を振り返る。

00-241225-kate-middleton-2024.jpg

この動画では、キャサリン皇太子妃がウィリアム皇太子と3人の子どもたちと一緒に森の中にいるシーンや、両親とテーブルを囲むシーンが映し出されている。キャサリン皇太子妃は、自身の病気が与えた影響について詳しく説明している。「この期間は、ウィリアムと私にとって、人生の中で単純でありながらも大切なことを考え、感謝することを改めて思い出させてくれました。多くの人が当然のことと考えていること、つまり、愛し、愛されることの大切さを。」photography: ABACA

ウィンザー家にとって、2024年は完全な沈黙の中で始まった。今年初めの寒い日々、ケンジントン宮殿が1月17日にキャサリン皇太子妃の入院を発表して以来、イギリス全土には鈍くて不透明な沈黙が響いていた。彼女は前日、ロンドンクリニックで「予定されていた腹部の手術」を受けるために入院したという。宮殿はその後、他の詳細は明らかにせず、キャサリン皇太子妃が「自身の医療情報はプライベートに保たれることを希望している」との「願い」を伝えた。しかし、この要望があっても、タブロイド紙はあれこれと憶測を繰り広げた。キャサリン皇太子妃は本当に何に苦しんでいるのか?  1月29日、彼女が退院し、ウィンザーの自宅に戻ったと報じられたが、その帰宅がいつ行われたのかは明記されなかった。そして、最終的に発表が行われた。衝撃が走ったと言っても過言ではない。多くの憶測の末、加工された写真に関連するスキャンダルも起こった。

3月22日(金)、キャサリン皇太子妃は、年初に受けた腹部手術後にがんが発見されたことを明らかにした。「1月にロンドンで大きな腹部手術を受けました。その時、私の状態はがんではないと言われました」と、彼女は、ソーシャルメディアに公開された動画で凛とした態度で語り始めた。「手術は成功裏に終わりました。しかし、手術後に行った検査でがんが発見されました。私の医療チームは、予防的な化学療法を受けるよう勧めてくれました。現在、その治療の初期段階にあります。」

---fadeinpager---

少しずつ公の場に登場

イギリスのメディアや公人たちがすぐに反応した。バッキンガム宮殿から発表された声明の中で、国王チャールズ3世は義理の娘であるキャサリン皇太子妃を「誇りに思う」と述べた。その日の夕方、エマニュエル・マクロン仏大統領、当時のリシ・スナク英首相、チャールズ3世に続き、ハリー王子とメーガン・マークル夫妻もキャサリン皇太子妃への支援の意を表明した。

その後、キャサリン皇太子妃のがんに関する情報は一切漏れなくなった。わかっているのは、彼女がアデレード・コテージにある自宅で家族に囲まれて療養を続けているということだけだった。一方、ウィリアム皇太子は慎重な態度を貫いた。皇太子は公務に頻繁に登場し、同じくがんを患っている父チャールズ3世の代わりを務め、妻の健康状態については短いコメントで人々を安心させた。

2024年6月14日、キャサリン皇太子妃は3月にがんを公表して以来初めて、自らの近況を伝えるためにメッセージを発表した。キャサリン皇太子妃はソーシャルメディアに投稿した声明の中で、「良い日もあれば悪い日もあります」と述べ、治療の進展について「良い進展があった」と報告した。しかし、時には「弱く、疲れたと感じることがある」とも記し、「完全に回復したわけではない」とも付け加えた。「私は特に不確実性の中で、忍耐を学んでいます。毎日をそのまま受け入れ、体の声を聞き、必要な回復の時間を自分に与えるようにしています」と詳細に説明し、3月からこれまでに受け取った多くの支援のメッセージに「心を打たれた」と語った。「それはウィリアムと私にとって本当に心強く、最も困難な時期を乗り越える助けとなりました」と感謝の意を表した。また、キャサリン皇太子妃は、このメッセージの中で、翌日、チャールズ3世の軍事的な公式誕生日を祝うパレードに参加することを発表した。これが彼女にとってはクリスマス以来、初めての公式行事となった。そして、キャサリン皇太子妃は白い衣装を着て、豪雨の中で行われた「トゥルーピング・ザ・カラー」式典に参加し、義理の父を祝うために姿を現した。

1ヶ月後の7月14日(日)、キャサリン皇太子妃はウィンブルドンのテニス大会に姿を現し、男子決勝を観戦した。ウィンブルドンのセンターコートに到着すると、キャサリン皇太子妃は観客からスタンディングオベーションで迎えられた。テニス愛好者である彼女は、その後、トーナメントの優勝者であるスペインのカルロス・アルカラスにトロフィーを授与した。この試合ではセルビアのノバク・ジョコビッチと対戦していた。

---fadeinpager---

化学療法が終了

その後、再びキャサリン皇太子妃の姿を見るには、9月9日まで待たなければならなかった。ノーフォークで撮影された非常にプライベートな動画の中で、キャサリン皇太子妃は今年の初めに発見されたがんを受けて開始した予防的な化学療法を終了したと語った。「ここ9ヶ月間は、私たちの家族にとって非常に困難な時期でした。知っている限りの生活は一瞬で変わり、人生は一瞬で変わることがあり、私たちはその激しい試練と未知の道をどう進むかを見つけなければなりませんでした」と王位継承者の妻である皇太子妃は語った。「がんの経験は、患者本人にとってだけでなく、その家族や親しい人々にとっても非常に複雑で恐ろしいものです。がんの経験は、謙虚な気持ちで自分の脆弱さを見つめさせ、その結果として、物事に対して新たな視点を得ることにつながります。」そして、イギリスのメディアはその喜ばしいニュースを称賛し、特に『デイリー・メール』が「勇気あるケイト」と題してその夜に報じた。

その後、キャサリン皇太子妃は徐々に王室の公務に復帰している。救助隊員との交流戦没者追悼の日の式典、カタールの首長の国賓訪問、クリスマスコンサートなどで何度も姿を見かけた。復帰し、以前よりも強くなった彼女の姿が印象的である。

---fadeinpager---

【画像】ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃にとって試練の2024年

01-01-241225-kate-middleton-2024.jpg

ウィリアム皇太子が車を運転してロンドンクリニックに到着。キャサリン皇太子妃は腹部手術からの回復中だった。(ロンドン、2024年1月18日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-03-241225-kate-middleton-2024.jpg

3月22日(金)、何週間も健康状態について噂された後、キャサリン皇太子妃は今年初めに受けた腹部手術の後にがんが見つかったことを明らかにした。

photography: ABACA

---fadeinpager---

01-04-241225-kate-middleton-2024.jpg

イギリス、そして世界中が衝撃を受けた。公人もイギリスのマスコミもすぐに反応した。バッキンガム宮殿が発表した声明の中で、国王チャールズ3世は義理の娘を「誇りに思う」と述べた。

photography: ABACA

---fadeinpager---

「良い日もあれば悪い日もあります」6月14日、がんの公表以来初めて、キャサリン皇太子妃が自身の体調について語った。彼女はソーシャルメディア上で自分自身の言葉で発表した声明の中で、治療が「良い進展」を見せていることを明かした。ただし、時折「弱さや疲労」を感じることがあり、まだ「危機を脱したわけではない」と述べていた。

Instagram /@princeandprincessofwales

---fadeinpager---

01-06-241225-kate-middleton-2024.jpg

6月15日(土)、キャサリン皇太子妃は真っ白な装いで、激しい雨が降る中「トゥルーピング・ザ・カラー」の式典に姿を現した。このイベントは毎年、国王の軍事的な公式誕生日を祝うために開催されている。今年3月にがんと診断されて以来、キャサリン皇太子妃は初めて公の場に姿を見せたが、数か月ぶりに再登場したことで多くの人々を驚かせた。この日は義父である国王チャールズ3世を称える祝賀会も行われた。(ロンドン、2024年6月15日)

photography: ABACA

---fadeinpager---

01-07-241225-kate-middleton-2024.jpg

キャサリン皇太子妃は、義父である国王を称える祝賀行事への参加を6月14日、前日に発表していた。キャサリン皇太子妃はSNSで公開された声明の中で、「今週末、家族と一緒に国王の軍事的な公式誕生日パレードに参加するのを楽しみにしています。また、夏の間にいくつかの公務にも参加できればと思います」と語った。(ロンドン、2024年6月15日)

photography: ABACA

---fadeinpager---

01-08-241225-kate-middleton-2024.jpg

バッキンガム宮殿のバルコニーでは、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の仲睦まじい様子が写真家たちの目を引いた。(ロンドン、2024年6月15日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-09-241225-kate-middleton-2024.jpg

2024年7月14日(日)、キャサリン皇太子妃はウィンブルドンの男子決勝を観戦するため、スタンドに姿を現した。これは、がん公表以来、2度目の公式外出となった。この日、42歳の皇太子妃は妹のピッパと9歳の娘シャーロット王女とともに会場を訪れた。(ロンドン、2024年7月14日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-10-241225-kate-middleton-2024.jpg

ウィンブルドンのセンターコートに到着した際、ウィリアム皇太子の妻であるキャサリン皇太子妃は観客からスタンディングオベーションで迎えられた。テニス愛好家として知られる皇太子妃は、その後、この試合でセルビアのノバク・ジョコビッチと対戦したスペインのカルロス・アルカラスにトロフィーを授与した。(ロンドン、2024年7月14日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-11-241225-kate-middleton-2024.jpg

「夏が終わろうとする中、私はついに化学療法が終わったことにどれほど安堵しているか、言葉では言い表せません。」ノーフォークで撮影された非常にプライベートな動画の中で、キャサリン皇太子妃は9月9日に自身の近況を伝えた。キャサリン皇太子妃は、今年初めにがんが発覚し、その後始まった予防的な化学療法が終了したことを認めた。

photography: ABACA

---fadeinpager---

01-12-241225-kate-middleton-2024.jpg

「この9か月は、私たちの家族にとって非常に厳しいものでした。人生は一瞬で変わることがあり、私たちはその激しい試練と未知の道をどう進むかを模索しなければなりませんでした」と、王位継承者であるウィリアム皇太子の妻であるキャサリン皇太子妃は語った。

photography: ABACA

---fadeinpager---

01-13-241225-kate-middleton-2024.jpg

この動画では、キャサリン皇太子妃がウィリアム皇太子と3人の子どもたちと一緒に森の中にいるシーンや、両親とテーブルを囲むシーンが映し出されている。キャサリン皇太子妃は、自身の病気が与えた影響について詳しく説明している。「この期間は、ウィリアムと私にとって、人生の中で単純でありながらも大切なことを考え、感謝することを改めて思い出させてくれました。多くの人が当然のことと考えていること、つまり、愛し、愛されることの大切さを。」

photography: ABACA

---fadeinpager---

01-14-241225-kate-middleton-2024.jpg

キャサリン皇太子妃は、このような試練を乗り越えた後、今は回復を続けるためにできることをすべて行っていると述べた。「化学療法は終わったものの、治癒と完全な回復への道のりは長く、毎日を一歩ずつ進んでいく必要があります」と彼女は付け加えた。

photography: ABACA

---fadeinpager---

01-15-241225-kate-middleton-2024.jpg

ケイト・ミドルトンは、化学療法を終えた今、前向きな姿勢を見せている。「これまでのすべての過程を経て、私はこの回復の新しい段階を新たな希望と、人生への感謝の気持ちをもって迎えています」と彼女は語った。また、ここ数ヶ月間に受けた励ましのメッセージに対する感謝の気持ちも表している。「ウィリアムと私は、これまで受けた支援にとても感謝しています (...) 皆さんの優しさ、共感、思いやりには本当に感動しました。」

photography: ABACA

---fadeinpager---

キャサリン皇太子妃は少しずつ、公務を再開している。10月2日、ウィンザーでがんを患う写真家の若い女性、リズ・ハットンと面会した(彼女はその後、亡くなった)。

Instagram / @princeandprincessofwales

---fadeinpager---

(2枚目)少しずつ、キャサリン皇太子妃はその病気を通じて「新しい『ハートのプリンセス』」と呼ばれるようになった。この呼び名は、長い間ダイアナ妃に付けられていたものだ。(ウィンザー、2024年10月2日)

Instagram / @princeandprincessofwales

---fadeinpager---

01-18-241225-kate-middleton-2024.jpg

ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、サウスポートのコミュニティセンターを訪れ、緊急サービスのメンバーと交流した。そこでは、特に今年初めにイギリスを震撼させたサウスポートの殺傷事件の犠牲者の家族や救急隊員とも面会した。(サウスポート、2024年10月10日)

photography: ABACA

---fadeinpager---

01-19-241225-kate-middleton-2024.jpg

戦没者の日(「リメンブランス・デー」)に、キャサリン皇太子妃がウィンザー家とともに戻ってきた。ここでは、ロンドンのセノタフの上にあるホワイトホールのバルコニーで、エディンバラ公妃ソフィー妃と一緒に立っている。(ロンドン、2024年11月10日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-20-241225-kate-middleton-2024.jpg

この年、ウィリアム皇太子は公務の数を増やした。これは、英国陸軍のソブリン・ガードの歩兵5連隊のひとつであるウェールズ衛兵隊を訪問したときのもの。(ウィルトシャー、2024年11月26日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-21-241225-kate-middleton-2024.jpg

サッカーのユーロ2024決勝戦、イングランド対スペイン戦に臨むジョージ王子と父ウィリアム皇太子。(ベルリン、2024年7月14日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-22-241225-kate-middleton-2024.jpg

サッカーのユーロ2024決勝戦、イングランド対スペイン戦でのジョージ王子と父ウィリアム皇太子。(ベルリン、2024年7月14日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-23-241225-kate-middleton-2024.jpg

ウィリアム皇太子は、サーチギャラリーで開催された「Homelessness: Reframed(ホームレス問題:再構築された視点)」という展覧会を訪れた。そこで、展覧会のために新たに依頼された作品のアーティストたちと、個人的な経験から作品にインスピレーションを得ている人々と面会した。(ロンドン、2024年9月5日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-24-241225-kate-middleton-2024.jpg

ウィリアム皇太子は、ある小学校を訪問した後、一般人との交流を行う中で、「皆の美しいキャサリン皇太子妃」宛ての手紙を受け取った。(ランエリ、2024年9月10日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-25-241225-kate-middleton-2024.jpg

センターポイント・アワードに到着したウィリアム皇太子。(ロンドン、2024年10月16日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-26-241225-kate-middleton-2024.jpg

アースショット・ウィークの一環として、ウィリアム皇太子はハイディ・クルムやウィニー・ハーロウとともに、カルク・ベイの漁師たちと伝統的な魚料理の昼食会に参加した。(ケープタウン、2024年11月7日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-27-241225-kate-middleton-2024.jpg

慰霊碑での「慰霊の日」式典に臨むウィリアム皇太子。(ロンドン、2024年11月10日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-28-241225-kate-middleton-2024.jpg

カタール首長タミーム・ビン・ハマド・アール=サーニーの国賓訪問に夫婦で出席するキャサリン皇太子妃とウィリアム皇太子。(ロンドン、2024年12月3日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-29-241225-kate-middleton-2024.jpg

キャサリン皇太子妃がいつになくまぶしく見えた。この秋冬のキーカラーのひとつであるワインレッドのアンサンブルで、カタール首長夫妻を歓迎した。(ロンドン、2024年12月3日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-30-241225-kate-middleton-2024.jpg

2024年12月6日(金)、キャサリン皇太子妃はロンドンのウェストミンスター寺院で行われた伝統的なクリスマスコンサート「トゥギャザー・アット・クリスマス」で印象的な登場を果たした。(ロンドン、2024年12月6日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-31-241225-kate-middleton-2024.jpg

真っ赤なコートに大きな黒いリボンを締めたキャサリン皇太子妃は、約1600人の招待客とカメラマンの前に堂々と登場した。アレキサンダー・マックイーンの衣装にラルフ ローレンのブーツを合わせた。(ロンドン、2024年12月3日)

photography: Getty Images

---fadeinpager---

01-32-241225-kate-middleton-2024.jpg

ウィリアム皇太子はパリのノートルダム大聖堂の再開式に出席したゲストのひとり。前庭でエマニュエル・マクロン、ブリジット・マクロン夫妻とポーズをとった。(パリ、2024年12月7日)

photography: ABACA

---fadeinpager---

01-33-241225-kate-middleton-2024.jpg

2024年12月7日、ウィリアム皇太子はパリのノートルダム大聖堂再開式の後、アメリカ合衆国の大統領選に当選したドナルド・トランプと約40分間会談した。(パリ、2024年12月7日)

photography: PA Photos/ABACA

From madameFIGARO.fr

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
Figaromarche
あの人のウォッチ&ジュエリーの物語
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories