クラフトビールの“いま”を味わう3軒。 #01 心地よくて親密な味わい、地元応援型クラフトビール。
Gourmet 2019.07.05
ふたこビール醸造所(二子玉川)
“ビールで地域を元気に”というブリュワリーが全国的に増えている。世田谷の二子玉川に誕生し、2018年、人気飲食店が並ぶ柳小路に実店舗をオープンしたふたこビール醸造所も、「ビールを通して地域と深く繋がる」ことをコンセプトにしたブリュワリーだ。7月には、ついに店内醸造がスタートする。
スタイリッシュだが、肩肘張らない雰囲気。読書をしたり、軽食を食べたりしながらビールを楽しむ人も。
いよいよ店内醸造がスタート!
ふたこビールは、地域に住む人たちの、街においしいビールがあったらいいな、という思いから始まったプロジェクト。ビールには人と街、そして人と自然をゆるやかに繋げてくれるパワーがあると気づき、オーナーの市原尚子さんらが醸造を開始。世田谷育ちのホップでビールを仕込み、近隣の街のコーヒーショップとコラボレーションするなど、地域イベントにも積極的に参加する中で、その気づきはどんどん確信へと変わっていったという。
代表ビールの「フタコエール」は心地よい香りとしっかりした旨味を持つペールエール。王道的な味わいで飲み飽きず、誰もが親しみやすい味わいはどこか、二子玉川という街の雰囲気にも似ている。ゆるやかさと自由さが魅力的なクラフトビールが繋ぐ素敵な“縁”を見つけに、二子玉川へ出かけてみよう。
自家醸造のビールをはじめ、醸造所から醸造所へと紹介式で“バトン”が繋がれていくゲストビールも用意。
ふたこビールが最初に作ったビールの復刻版「フタコエール」¥680。コク、旨味、キレのバランスが秀逸。「じっくり火入れした厚切り豚のポークソテーと旬野菜」(¥1,380)は低温調理した厚切りの豚肉と、世田谷・香取農園の朝採れ野菜のグリル。今回はトマトやナスを使用。プラス¥200でライスかバゲットを付けられる。
ランチタイム(11:30〜16:30)には「ちびビール」も用意(各¥300)。左から、コーヒースタウトスタイルの「コーヒービール」、ホワイトエールスタイルの「ハナミズキホワイト」、「フタコエール」の3種類。「コーヒービール」の副材料のコーヒー豆は、同じ世田谷の用賀にあるスペシャルティコーヒー専門店「ウッドベリーコーヒーロースターズ」のもの。
「コーヒービールフロート」¥880。「コーヒービール」にバニラアイスをオン。ビールの苦味と炭酸がコーヒーの香り、アイスの甘味と絶妙にマッチ。
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photos : SHINTARO OKI (FORT), réalisation : KEIKO KODERA