京都出発を遅らせたくなる、焼き菓子とワインの店「アルカー」へ。【フィガロ京都グルメ】

アテがアタリだと、ワインはもっとおいしくなる。独自の趣向が冴えるペアリングの妙に、目も舌もワクワク！

焼き菓子 × ワイン

Alkaa
アルカー

外はカリッと、中はモチッと焼き上げた「カヌレ」￥300。赤ワインの銘醸地で知られるボルドーの郷土菓子に、あえてシャンパーニュを。飲みごたえのあるピノ・ノワールのシャンパーニュ「ブノワ・ライエ／エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ノワール NV」￥20,000

コンセプトは「良いワインを最上の状態で提供すること」と言い切る店主の堅田善孝。そこに寄り添うのは、パティシエとして長年経験を積んだ恵子夫人の手による焼き菓子。看板アイテムのカヌレをはじめ、甘じょっぱさがクセになる塩サブレなど、その味の評判は焼き菓子のテイクアウト専門店を至近の場所に開いたことからもうかがえる。3000本以上のストックがあるワインはナチュラル中心。フランスが7割で、その他は幅広く国産ものもあり、グラスは赤白5種類ずつ、スパークリング2種類。JR京都駅八条口近くというアクセスの良さは大きな魅力となっている一方、便を遅らせたくなる危険な店でもある。

24カ月熟成のコンテチーズを練り込んだ「バスクチーズケーキ」￥500。フランス南西地方の濃厚な赤との組み合わせ。グラスワインは￥1,400～￥2,800、ボトルは￥8,800～

カウンター席のみの1階。壁面をくり抜いた棚に並ぶのはすべてハンドメイドの繊細なグラス。「良いグラスで、良いワインの持つポテンシャルを存分に引き出せたらと思っています」

＊「フィガロジャポン」2025年2月号より抜粋

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