バレンタインに甘美なマリアージュを。大人のセンスが光る「美酒」ギフト5選!
Gourmet 2026.01.28
バレンタインの贈り物、今年は甘いショコラに代えて、あるいはそのマリアージュを楽しむための「美酒」を選んでみない? フィガロワインクラブが、香り豊かなシングルモルトから心解ける甘口ワインまで、大人のセンスが光る5本を厳選。大切な人の時間を彩る特別な一杯が、オトナの夜をより深く、芳醇なものにしてくれるはず。プレゼントとしても、自分用にも、ふたりで愉しむのにも最高なボトルをご紹介。
ニュージーランドの多彩なボタニカルが香るジン「ルーツ」
世界的に有名なニュージーランドのワイン産地、マールボロの中心にあるエレメンタル ディスティラリーで造られるプレミアムクラフトジンが「ルーツ(ROOTS)」。同地で生まれた蒸留家ベン・レゲットはヨーロッパ、イギリスでスピリッツ業界に身を投じることに。バーテンダーとして14年間、コニャックやスコッチのブランドアンバサダーも務める活躍をしたのち、自身の蒸留所を立ち上げる夢を叶えるために故郷、ニュージーランドへ帰還。ジンに香りを着けるボタニカルは地元ニュージーランドのものを中心に、トレーサビリティを重要視したここでしか生まれない味わいを実現。蒸留開始から、世界の名だたるスピリッツアワードで優秀な成績を収めている。
「ネイビーストレングス」とは、火薬に垂らせば点火できるアルコール度数がある伝統的なジン。56°という高めな度数でスピリッツ本来の雰囲気を味わいやすいボトルにはオーガニックの海藻と、こちらもワイン産地として知られるホークスベイのヘンプシード(麻の種)をボタニカルに使用。蒸留所にも訪れて試飲を重ねた筆者の個人的なオススメの飲み方は、トニックウォーターとソーダを半々に注ぐ「ジンソニック」。すっきりとした味わいに、ニュージーランドの雄大な海と草原の景色が浮かぶような爽やかな後味。アペロにも最高、料理を待ちながら最高の夜の始まりを。
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「南イタリアといえば!」なリモンチェッロ、世界No.1の「パリーニ」を味わって。
降り注ぐ太陽を一心に浴びて育つレモンから生まれる、南イタリアを代表する甘口のリキュール「リモンチェッロ」。パリーニは1875年に考案されたレシピを忠実に受け継ぎ、4年連続で世界一の売り上げを誇るプレミアムリモンチェッロだ。原料として使われるのは手摘みされたアマルフィー・スフザートと呼ばれる、イタリアでも最高級のレモン。甘味と香りがとても強く、リッチな口当たりが特徴だ。
昨年より日本での本格的な輸入が開始。トニックウォーターで割って飲めば味わいの濃いレモンサワーのように愉しめ、意外にもタレをつけたつくね串や焼きとんなど、炭火香る料理にもピッタリ。しかし、やはりディナーの後にストレートでショットグラスに注いでディジェスティフ(食後酒)として味わうのがたまらない。まろやかな甘さとすっきりした酸味は、カカオ比率高めのビターチョコレートにも、イタリアらしくローストしたナッツが入ったプラリネにも好相性だ。
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ワイン樽の魅力を引き出したウィスキー「グレンモーレンジィ スパイス」。
ハリソン・フォードを起用したキャンペーン動画のシリーズも話題となっている、スコットランド・ハイランドで育まれるシングルモルトウィスキー「グレンモーレンジィ」。華やかなオレンジのニュアンスにエレガンス、軽やかなスモーキーさが香り、ウィスキー初心者でも飲みやすいブランドのひとつだ。蒸留責任者のビル・ラムズデン博士は、ウィスキーの原酒を熟成させる「樽」を組み合わせる達人。これまでも「テール オブ」シリーズとして「アイスクリーム」「ケーキ」「トーキョー」など、フレーバーを添加することなく樽から抽出された香りの味わいや要素でそれぞれの物語を表現する限定ボトルを生み出してきた。
最新作として発表されているのが、モロッコ産の赤ワイン、ペドロヒメネス・シェリーを貯蔵していた樽など4種類の樽で熟成させた原酒を組み合わせたウィスキー「テール オブ スパイス」。シナモン、ナツメグ、ジンジャーといったスパイスが香り、奥からほのかにバラやジャスミンなどのアロマも。この香りの組み合わせ、チョコレートに合わないわけがない! ちなみにハイボールにすると、さらに香りが立ち上って華やかに。大きめの氷を添えて、ロックスタイルでのんびり舌の上で転がしながら時間を過ごすのも心地よい。
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プレミアムなコニャック「テスロン」、時間だけが生み出せる味わいを。
1905年にコニャック地方で創業したテスロンは、周囲の生産者たちに高品質なブランデーの原酒を提供してきた家族経営のメゾン。2000年代からは自社で貯蔵してきた歴史ある原酒をブレンドし、プレミアムなコニャックを手がける方針に転換。現在では4世代目の姉弟が伝統を受け継ぎつつ、現代の愛好家の嗜好に寄り添う、刺々しさのない穏やかな味わいをブレンディングによって生み出している。
80年以上熟成しているコニャック原酒を多数保管しているというテスロンの歴史を味わえるのが、ミニチュアボトルで4種類のブレンドを比較できるコレクションセット。コニャックの広範囲に及ぶテロワールを感じられるロット90から始まり、数字が小さくなるにつれ生産地、熟成年数が限定されたプレミアムなボトルに。ロットナンバー29では、瓶内にブレンドされた原酒の平均熟成年数がなんと約75年。紅茶やアプリコットが香り、どこまでも悠然と香りが伸びていく感覚がある。チョコレートやガトーショコラにピッタリだし、カカオニブを噛んでからコニャックを啜れば、その耽美な余韻がいつまでも広がる幸せを味わえるだろう。
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余市のテロワールが産んだ甘口ワイン「キャメルドルチェ」
日本ワインの一大注目地・余市の自社畑で育まれたブドウで造る日本ワインを世界に届けるキャメルファームワイナリー。凝縮感のある果実味に、こっくりした甘みを余市ならではの高い酸味が引き立てる、甘口の酒精強化ワインを堪能しよう。香りには余市のテロワールに感じることの多い、どこか枯葉や森の湿った土のような、淡く優美な感覚がしっかりと感じられる。口に含めばブラックベリーやチェリーの酸味が心地よく、ほどよい甘さはワイン初心者にはもちろん、愛好家にもぜひ飲んでほしい1本。
酒精強化ワインとチョコレートの組み合わせはフランス、イギリスでは定番。食後のガトーショコラ、ブルーチーズに合うのはもちろんだと思うが、個人的にはアペロや食中にもトライしてみてほしい。「貴腐ワインにフォアグラ」、という華やかなペアリングがあるが、同じように鶏レバーのムースにこのワインは驚くほどよく合う。私自身がやってみたのは、岩塩を振りかけた鶏レバーとハツをフライパンで火入れし、キャメルドルチェを半カップ振りかけ、蓋をして蒸し焼きにするオリジナルレシピ。ほろ苦くもまろやかなレバーのテクスチャーに、この甘口ワインがピタリとハマった。カルディコーヒーファームで鉄板の「イベリコ豚レバーパテ」も、絶対に合う組み合わせだと思う。買い物カゴにパテやチーズを入れたなら、ぜひこのボトルも試してみて。
サザンクロス https://scnz.jp/
榎本酒類 https://enomotonet.com/
MHD モエヘネシーディアジオ https://www.mhdkk.com
セパージュ https://cepages-wines.com/
キャメルファームワイナリー https://camelfarm.co.jp/

フィガロJPカルチャー/グルメ担当、フィガロワインクラブ担当編集者。大学時代、元週刊プレイボーイ編集長で現在はエッセイスト&バーマンの島地勝彦氏の「書生」としてカバン持ちを経験、文化とグルメの洗礼を浴びる。ホテルの配膳のバイト→和牛を扱う飲食店に就職した後、いろいろあって編集部バイトから編集者に。2023年、J.S.A.認定ワインエキスパートを取得。
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