ワインもビールもカクテルも!自宅飲みに「ちょうどいい」グラス、見つけました。
Lifestyle 2025.12.15
みなさまご機嫌いかがでしょうか? フィガロワインクラブ副部長のカナイです。
さて、私がワインショップ巡りでボトルを眺めるのと同様に大好きなのが「グラス集め」。お気に入りの薄張りの小ぶりなグラスはお客様が来た時の人数分あるし、品種ごとに形状が違うグラスもひと通り揃い、脚のないタンブラータイプのワイングラス、果てはメゾンや生産者組合のデザインが入ったノベルティグラスまで......。ひとり暮らしのくせに、形違いで30脚のワイングラスがある我が家。戸が付いている食器棚に収まらず、ワインセラーの上もグラスで埋まっています。というわけで、ホームパーティや週末ゆっくりとワインに向き合いたい時、「どのグラスにしようかな」と選ぶところから楽しい時間がはじまります。
......ええ、時間がある時は。
平日、仕事を片付けて(片付かず)帰った夜中や、大量の商品撮影を終えて帰ってきた日、そんな余裕はございません。というか疲れてる時に薄いワイングラスを持ってるだけで割りそうで怖い......なんてことも。しかし、あえてコップでワインを出してくれる飲食店以外、自宅でも口の開いたカップでワインを飲むのは「なんかイヤ」な自分がいるのです。そんな心の美学をお持ちな読者の皆さまに刺さる、普段使いにうれしいグラスを発見しました!
ワインセラーやワイングラスなど、ワイン関連機器の輸入販売を手がけるグローバルから発売された、ショートステムグラス「UTO(ウト)」です。
そもそもワイングラスを日常生活で使いにくい理由のひとつが「背の高さ」。限りある自宅のダイニングテーブルでちょっと何かを取ろうと手を伸ばした時に、袖がワイングラスに引っかかって......という経験、ありませんか? 「おとなしく脚なしのグラスを使いなさい」という声が聞こえてきそうです。もちろん脚なしのグラスも持ってますし、自宅で使い勝手の良さに重宝しています。が、昨年末発売の特集『ワインがあれば、人生は楽しい!』の「基本のキ:楽しむためのコツ」で、ワインジャーナリストの柳忠之さんもこう書いています。
「グラスは脚付きのものを。それだけで気分が上がる」と。お酒は嗜好品、ならば飲む時にちょっとでも祝祭感が欲しいじゃありませんか! というわけで早速、帰宅後の自宅で使ってみました。
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左は今年の万博でフィーチャーされたアルザスのリースリング。疲れた日、酸味のある味わいに癒やされます。右は「手土産にベストなワイン12選」でも取り上げたエミリア・ロマーニャ、キアラ・コンデッロのサンジョヴェーゼ。白ワインは360ml、赤ワインは430mlで使い分けてみましたが、かなり使い心地がいい! 自宅でホームパーティ用に使うなら、小ぶりな360mlを選んで赤・白で併用してもいいかも。
別の日、360mlのグラスにビールを注いでみます。ステムが細いタイプのワイングラスの場合、ボウルいっぱいまで液体を注ぐと梃子の原理でステムに負担がかかり折れやすいのでやめた方がいいのですが、UTOのステムの太さと長さであれば心配なし!
たまにはリキュールの味に浸りたい、オトナな夜もある......ということで、苦味のあるボタニカルを漬け込んだ日本のリキュール「スカーレット」にちょっとだけネーブルオレンジのジュースを注ぎ、炭酸でフルアップ。ちょっとテンションが上がったのでオレンジの皮をぐるりとカット......したら真ん中で途切れてしまいましたが、まあいいや、入れちゃおう! 厚過ぎず薄すぎないグラスの厚みで、氷を入れて炭酸をフルアップしても安心感があり、こちらも使いやすいです。
飲んで洗って、また使って......な自宅飲み。ちょうどいいお祝い気分と使い勝手の良さのある「UTO」、我が家のテイスティンググラスが決まったようです。
https://www.globalwine.co.jp/shop/

フィガロJPカルチャー/グルメ担当、フィガロワインクラブ担当編集者。大学時代、元週刊プレイボーイ編集長で現在はエッセイスト&バーマンの島地勝彦氏の「書生」としてカバン持ちを経験、文化とグルメの洗礼を浴びる。ホテルの配膳のバイト→和牛を扱う飲食店に就職した後、いろいろあって編集部バイトから編集者に。2023年、J.S.A.認定ワインエキスパートを取得。
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