
2度目のチューリッヒ美術館☆Bührle Collection
今日はスイスな話。
スイス国立博物館に続き、この冬『Kunsthaus Zürich』(チューリッヒ美術館)も再訪しました。
(関連記事→https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/kunsthaus-zurich.html)
昨年初めて訪れた際にパリのオルセー美術館に匹敵!
と感じた充実の印象派&ポスト印象派作品の数々。
それらはドイツ出身の実業家で武器製造・販売で財を成したEmil Georg Bührle(エミール・ゲオルク・ビュールレ)が集めたBührle Collection(ビュールレ・コレクション)。
2022年から20年間、チューリッヒ美術館と貸与契約されたのだそう。
<EdgarDegas, Ludovic Lepic and His Daughters>
改めて作者・タイトルと所蔵を確認すると、これは!と思うような教科書掲載級に有名作品の数々がビュールレ・コレクションであることに驚きの連続。
<Edouard Manet, A Garden Nook at Bellevue>
その素晴らしいコレクションは、度々盗難被害にあったそう。
例えばこのゴッホの「花咲くマロニエの枝」も。
こうして無事に戻り、日の当たる場所、世の中に出てきて良かった。
素敵なゴッホ作品が続く。
<Bridges across the Seine at Asnieres>
ゴッホと言えば、先月初めまでオルセー美術館で開催されていたゴッホ展が素晴らしかったけれど、とにかく盛況で混雑していました。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/van-gogh-a-auvers-sur-oise-les-derniers-mois.html )
それと比べるとこちらは人は少なめで、じっくり贅沢に鑑賞できる。
<Maurice Utrillo, Porte Saint-Martin Paris>
<PaulGauguin,Still Life With Flowers and Idol>
ビュールレ・コレクションにはウジェーヌ・ドラクロワ(Ferdinand Victor Eugène Delacroix)作品も多数。
19世紀フランスのロマン主義を代表する画家の一人、ドラクロワ。
作品には、歴史、神話、宗教などの題材が多く見られるので、そのストーリー、テーマが気になります。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/delacroix-1798-1863.html )
劇的な表現、インパクトのある色彩、そして情熱的な筆致。
初めてルーヴル美術館で本物ドラクロワを観た時は、激しい動きや感情の表現に満ち、舞台のような情熱を感じました。
それとはまた対照的に彼の作品には、ふんわりと優しく魅惑で、幻想的な要素も。
<Danielin the Lion's Den>
「ダニエルとライオンの巣窟」は、キリスト教の聖書に登場する有名な物語の一つ。
昔々の古代バビロンの時代、ダニエルという名のユダヤ人の預言者がおりました。
と、長くなりそうなので割愛。
ざっくり一言でまとめちゃうと、王様に大事にされていたダニエルさんは周りの嫉妬をかい、王様を巻き込んでの罠に嵌められ、ライオンのいる穴に落とされてしまうのですが、無事生還。信仰と神への忠誠心が試され、神の力と信頼の大きさを示すお話。
と知ってから観るとライオンはすっかり手なづけてる風。
それから今回、個人的には、Henri Matisse(アンリ・マティス)に集中。
彼の彫刻作品は、あまり観たことがなくレアな体験。
絵画と同様に大胆でダイナミックなラインと形状。
只今「国立新美術館」で開催中の『マティス 自由なフォルム』展に繋げたく、じっくり鑑賞したマティスでした。
そして最後は、ロスコ(Mark Rothko)!
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/fondation-louis-vuitton-3.html)
もちろんuntitled 。
*****K子のつぶやき@パリ*****
工事現場とは思えぬ凝った囲いが楽しくて、つい見入ってしまった。
もうこの囲いはなく、急ピッチで工事が進んでいます。
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