エリザベス女王のクリスマススピーチに込められた、フィリップ王配への思い。

Culture 2021.12.28

2021年12月25日、エリザベス女王は恒例のクリスマスのスピーチで、フィリップ王配が亡くなって「寂しい」と述べた。

フィリップ王配の「茶目っ気のある」まなざしや「懐かしい笑い声」、環境問題に対する先駆的な取り組み……エリザベス女王は2021年12月25日、恒例のクリスマススピーチで、夫が亡くなり「寂しい」ことを明かした。

「多くの人々にとってクリスマスは喜びと幸せに満ちた時期ですが、大切な人を亡くした人々にとっては辛い時かもしれません。今年は特に、その理由がよくわかります」と珍しく個人的な心情を語った。収録はウィンザー城で行われ、女王は赤いドレスにサファイアの菊のブローチをつけて登場した。そのブローチは1947年の新婚旅行に持って行ったもので、画面のデスクの上には、2007年のダイヤモンド婚(結婚60周年)の記念写真が飾られており、フィリップ王配と女王が微笑みを交わすその写真にも同じブローチが写っていた。

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「彼がいなくて寂しい」

95歳の女王は、今年4月にフィリップ王配を99歳で亡くした後に多くのメッセージが寄せられて「とても慰められた」と述べ、73年間の伴侶だったフィリップ王配の「義務感、知的好奇心、そしてどんな状況でも楽しむ余裕」を懐かしんだ。「茶目っ気たっぷりに問いかけてくるような目は、私が彼と初めて会った時と同じ輝きを最後まで保っていました。私も家族も寂しいですが、私たちがクリスマスを楽しむことを彼は望むだろうと思います」と、飾りつけを済ませたクリスマスツリーの横で語り、「あの笑い声が懐かしいけれど」クリスマスを「楽しみましょう」と呼びかけた。

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コロナの影響を受けたクリスマス

2021年は90代の女王にとって夫を亡くした年となったうえ、多くの務めを断念せざるを得ない無念の年ともなった。10月に一泊の検査入院をした後、医師団から安静を言い渡されたからだ。女王が心のよりどころとしていたフィリップ王配がいない初めてのクリスマスは、イギリス国内でのコロナの急激な拡大の影響を受けている。王室メンバー50名ほどを集めての伝統的なクリスマスランチをキャンセルした後、女王はクリスマスを祝うためにサンドリンガムに行くことも諦め、現在居住するウィンザー城に留まることを選んだ。

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ばらばらの家族

チャールズ皇太子カミラ夫人はクリスマスの朝、ウィンザー城のミサに参列した後に女王に合流した。イギリスのマスコミによれば女王がミサを欠席したのは予防的な措置だそうだ。一方、娘のアン王女は夫がコロナの陽性判定を受けたため、隔離を余儀なくされた。ウィリアム王子とキャサリン妃、そして3人の子供たちは、クリスマスをイングランド東部で過ごしている。エリザベス女王はスピーチの中で「コロナのせいで(クリスマスを)思うように祝うことができなくても、たくさんの楽しい伝統行事があります」とクリスマスキャロルやクリスマスツリーに言及した。

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ハリー王子とメーガン夫人への言及はなし

女王は、環境保護というテーマに関連して伝統と価値の継承にも言及した。フィリップ王配の「先駆的な仕事」が、チャールズ皇太子とウィリアム皇太子に「引き継がれた」ことを歓迎し、彼女自身は出席をキャンセルしなくてはならなかったものの、ふたりがスコットランドでのCOP26気候変動会議に参加したことを称えた。その一方で、2020年に王室から離脱し、現在はカリフォルニアに暮らすハリー王子とメーガン夫人については一切触れなかった。ただし、2021年に王室メンバーに4人の子どもが誕生したことを喜んでいると話し、そのなかにはハリー王子夫妻の第2子であるリリベットが含まれている。

最後に、女王は、来夏に行われるコモンウェルスゲームズ総合競技大会などを含む2022年の主要イベント、そして1952年2月6日の即位からちょうど70年周年となるプラチナジュビリーについて語った。

text : La redaction with AFP (madame.lefigaro.fr)

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