往年パリジェンヌから学ぶトレンチコートの着こなし。カトリーヌ・ドヌーヴからアンナ・カリーナまで。
Fashion 2025.04.08
トレンチコートは、時代を超えて愛され続けるフレンチシックの象徴。銀幕を彩ったバリジェンヌたちの洗練された着こなしは、いまなおファッションアイコンのスタイルとして輝きを放つ。
ここでは、4人の往年のフランス女優たちが魅せた、アイコニックなトレンチコートスタイル5つご紹介。永遠に色褪せないエレガンスを楽しんで。
カトリーヌ・ドヌーヴ|『シェルブールの雨傘』のクラシカルエレガンス
映画史に残る『シェルブールの雨傘』(1964)で、カトリーヌ・ドヌーヴが魅せたトレンチコートスタイルは、まさにフレンチシックの象徴。軽やかなトレンチをふんわりと羽織り、足元にはリボン付きのフラットシューズをプラス。気品ある装いながらも、どこかロマンティックなムードを漂わせるスタイルは、今もなお色褪せない。
着こなしのポイント
・軽やかなトレンチコートでつくる、フレンチシックなシルエット。
・リボン付きフラットシューズでロマンティックな甘さをプラス。
ブリジット・バルドー|『バベット戦争に行く』のスカーフスタイル
『バベット戦争に行く』(1959)で見せたトレンチコート姿は、可憐さと上品さを兼ね備えたアイコニックな瞬間。ウエストをキュッと絞り、スカーフをさらりと巻いた着こなしは、彼女らしいフェミニンなエッセンスが光る。クラシックなコートに、ナチュラルな愛らしさをプラスする彼女のセンスは、いつまで経ってもインスピレーションの源に。
着こなしのポイント
・トレンチコートのベルトでウエストを絞って、女性らしいラインを強調。
・頭にスカーフを巻いて、クラシカル&フェミニンなアクセントに。
アンナ・カリーナ|女優オーラ漂うドラマティックなルック
ジャン=リュック・ゴダール作品で一躍注目を浴びたアンナ・カリーナ。映画の中でもリアルライフでも、彼女のファッションは常に注目の的。Aラインのドレス風コートにハット、リボン付きのパンプスを合わせたシルエットは、'60年代ならではのエレガンス。シンプルながらも、どこかドラマティックな装いが彼女の魅力を引き立てる。
着こなしのポイント
・Aラインのトレンチコートとハットでつくる60年代風の優雅なシルエット。
・シンプルながら存在感のある小物使いでドラマティックに魅せて。
ジェーン・バーキン|トレンチ×バスケットバッグのエフォートレスシック
ジェーン・バーキンのトレンチコートスタイルは、シンプルでありながら計算されたエフォートレスシックの代表格。アイコンともいえるバスケットバッグを軽やかに持ち、フレアパンツとヒールブーツを合わせることで、カジュアルと洗練を両立。ナチュラルな美しさにモード感を加えたスタイルは、現代でも参考にしたいルック。
着こなしのポイント
・バスケットバッグで抜け感を加えたナチュラルスタイル。
・フレアパンツ×ヒールブーツでつくる美シルエットに。
ジェーン・バーキン|都会的なセクシームードを纏う気崩し技
同じジェーン・バーキンのトレンチスタイルでも、こちらはよりモードなアレンジに。襟を無造作に立て、袖をラフにロールアップするだけで、トラディショナルなアイテムが洗練された都会的ルックに変化。さらに、足元に赤いブーツをプラスすれば、一気にスタイリッシュなアクセントが加わる。
着こなしのポイント
・襟立て&袖まくりでトレンチコートをモードにアップデート。
・赤いブーツで着こなしにセクシーなエッジをプラス。
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photography: Aflo