産後の性生活、女性の5人に1人がセックスをしぶしぶ承諾。

Lifestyle 2023.03.31

2022年12月1日に公開されたフランス世論研究所の調査で、子どもが生まれた後の若いカップルの感情面とセックスライフの実態が明らかになった。

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フランス世論研究所とSleepyz.frの調査が証明したように、親になっても女性の感情生活やセックスライフがなくなるわけではない。photography: Getty Images

親になったからといってカップルの感情生活やセックスライフがなくなるわけではない。ウェブサイトSleepyz.frの依頼でフランス世論研究所が実施した調査で改めてそのことが確認された。3歳未満の子どもを持つ男女1001人の回答をまとめた結果が昨年12月1日に公開された。今回の調査は子どもの誕生という新しい現実に着目し、新米ママパパたちの日常と性生活の実態にメスを入れた。

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不本意ながら受け入れる

出産は身体的にも感情的にもひとつの試練だが、性生活の再開(平均的なカップルで出産後7週以降)はそれ以上だ。今回の調査では、とくに女性にとってその傾向が顕著であることがわかった。調査に参加した女性の5人に1人以上(22%)が自分はあまり望まなくても、パートナーを喜ばせるために出産後に挿入を伴う性交を承諾したと回答した。

産後の性生活の質の総合的評価において、男女間の溝は一層深くなる。性生活に満足していると回答した女性は76%で、男性が85%であるのと比べて低い数字となった。回答者の年齢によっても満足度に差があり、18~34歳の女性では84%が満足と回答したが、35~49歳の女性では63%にまで下がる。

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混乱する身体との関係

調査機関はアンケート結果を掘り下げ、子どもの存在によって、過度の緊張状態や慢性的な疲労が継続することで性的エネルギーが低下し、その結果、カップルの性生活に適した環境が阻害される可能性があると指摘している。しかし母親たちにとって、欲望を妨害している主な要因はそれではない。女性の半数(53%)が自分の身体に戸惑いを感じて性交渉を避けたことがあると回答している。また女性の83%が妊娠中の体重増加が性欲の減退に影響を及ぼしたと考えており、80%が自分はパートナーにとって以前より魅力的ではないと感じると答えている。

出産を機に、本人の意志とは無関係に、自分の身体が自分のものではないような感覚に捉われることもある。また、人によっては精神的、身体的な不快感を感じることもある。性欲の減退を実感した女性たちのうち、79%が膣の感覚の低下を理由に挙げている。他に、自分の性器の外見に対する否定的なまなざしが78%、挿入時の痛みが76%となっている。

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自分の性を見つめ直すために話し合う

以前の記事のなかで臨床性科学者のカミーユ・バタイヨンは、産後の性生活について肝心なことは、いつ性交を再開するかではなく、欲望があるかどうかだと語っていた。「合意はカップルの基盤のひとつ」とバタイヨンは強調する。

助産師のアナ・ロワは別の記事のなかで「挿入しなければならない理由はひとつもありません。重要なのは自分の欲望に耳を傾けること、そしてパートナーと話し合うことです」。一番いいのは、子どもが生まれる前にこうした会話の機会を持つことだとバタイヨンは勧めていた。「偏見を捨て好奇心を持って自分の性について再考し、自分自身で性生活の計画を立て、自分だけでなくふたりにとって喜びを与え合う絶好の機会です」。そう言ってから、バタイヨンは最後に次のように述べていた。「そのために必要なのは時間と思いやりです」

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text: Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr)

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