Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

ヴェネツィア派の殿堂☆アカデミア美術館

第57回Biennale di Venezia(ヴェネツィア・ビエンナーレ)は今月26日まで。

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/la-biennale-di-venezia-2013-1.html )

1895年からヴェネツィアで開催されている現代美術の国際美術展覧会です。

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今回は特設会場、パビリオンには行かず街中に点在している作品を散歩しながら鑑賞しました。

パビリオン内にはなかなか収まらないであろう巨大な作品があちこちに…!

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壁を掴んだ手のオブジェは迫力満点で建物を倒してしまいそう?!

こういった作品たちを散歩しながら、ヴァポレット(水上バス)から眺めながらのヴェネツィアの町歩きは飽きません。

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と街中のアート鑑賞をしながらやって来たのは、ヴェネツィアに来たら必ず訪れる美術館・Gallerie dell'Accademia(アカデミア美術館)

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/gallerie-dellaccademia.html )

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/leonardo-da-vinci-luomo-universale.html )

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ヴェネツィア派絵画の殿堂と言われるこの美術館は、ビザンチンからバロックに及ぶ5世紀に渡るヴェネツィア派絵画の一大コレクションを所蔵。

中でも14~15世紀のヴェネツィア派の絵画コレクションは圧巻!

そう言えば今年3月に東京都美術館で鑑賞した「ティツィアーノとヴェネツィア派展」もまだ記憶に新しいところ。

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-663.html )

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今回はまず特別展・Canova, Hayez, Cicognara. L’ultima gloria di Veneziaから鑑賞。

ヴェネツィア共和国最後の栄光と題された展覧会。

それはサン・マルコ寺院のシンボルでもある4頭の馬が1815年にパリから(←ナポレオンに奪われた)ヴェネツィアに返還されたところから始まり、Canova(彫刻家)、Hayez(画家)、Cicognara(初代美術館長)の3人を中心に今日のアカデミア美術館の基礎を築いた1815年からCanovaが亡くなった1822年にまでに焦点をあてた作品を100点以上展示。

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彫刻家Antonio Canovaの作品がこんなにたくさん集めたれたのは初めてのことだそうで、美術館200周年の今シーズンの目玉的大展覧会。

が、空いていました。

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La Musa Polimnia(Antonio Canova)

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ドレープが抜群に綺麗!本物の布みたい。

足もほっそりとして綺麗だからどんなサンダル、シューズも似合いそう!と靴フェチ・ケーコは見惚れました。

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色石、宝石を贅沢に使った豪華なテーブル。

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ヴェネツィアに馬像4頭が戻って来た日(1815年12月13日)、古のこととはいえ、その興奮を思うとドキドキします。

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常設展へ移動するとそれなりの人混み。

と言っても作品ひとつひとつを近くでゆっくり鑑賞できました。

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久しぶりにオーディオガイドを借りての鑑賞。

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ベッリーニ、カルパッチョ、チーマ、ティントレット、ティツィアーノ、ジョルジョーネなどの名画が続きます。

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Processione in Piazza San Marco(Gentile Bellini)

347×770cmという大きさ!

今のサン・マルコ広場と何かが違う?!(私は気がつかなったけれど…)

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大鐘楼の位置が違います。

今はこんな感じでもっと左、広場の中心よりで、この角度で見たらサン・マルコ寺院にちょっとかぶるように見えるのですが、絵では右端で回廊と同じ位置にあります。

というのも、この絵が描かれた後(50年後)に今の位置に大鐘楼は移動、再建されたのだそう。

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Transporto della santa casa di Loreto(Giovanni Battista Tiepolo)

聖地ナザレが異教徒(イスラム教徒)に侵略され、聖母マリアと夫ヨセフの聖家(Sante Casa)にもその攻撃が及ぼうとした時、突如天使らが現れイタリアのロレートへと聖家を運び去ったという15世紀イタリア発祥の逸話「ロレートの聖家の奇蹟」の場面。

サンタ・マリア・ディ・ナザレート聖堂の天井画だったのですが、本物は第一次世界大戦で焼失したため、これはその下絵。

下絵とは言え、家が宙に運ばれていく様子は映画のように劇的☆

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七つの大罪や地獄絵を描いたヒエロニムス・ボスのいくつかの作品の修復が終わってお目見え。

その修復過程がビデオ映像でも紹介され、このセクションはちょっと混み合っていました。

その修復過程と独特な暗いトーンのボスの絵は興味を引く。

(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/private-viewing.html )

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ベッリーニの「受胎告知」、好き!!

と、今回もヴェネツィア派の絵画をゆっくり鑑賞しました。

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夫「腹減ったーっ」

美術鑑賞後はいつものように?夫はテイクアウトの揚げ物専門店へ、私はジェラート屋さんへ。

A domani (^_-)-☆

おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆

今日は、「パリのヴィッテロ・トンナート
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1693.html

 

<info>
Gallerie dell'Accademia(アカデミア美術館)
Campo della Carita, 1050, 30123 Venezia
+39 041 522 2247
http://www.gallerieaccademia.org/

*Canova, Hayez, Cicognara. L’ultima gloria di Venezia展は2018年4月2日まで

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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