「新しいスタンダード」を築く女性たちが集結! BWAアワードの賞状授与式をリポート。

Society & Business 2024.12.23

フィガロジャポンが大切にするアール・ドゥ・ヴィーヴル(暮らしの美学)の考え方をもとに、美しく豊かな働き方を体現する女性たちを応援するプロジェクト、Business with Attitude(BWA)

毎年「フィガロジャポン」本誌と連携して発表するBWAアワードでは、さまざまな働き方を通して社会を豊かにする、次世代のロールモデルを発表している。今年は「新しいスタンダードを築き上げる女性たち」をテーマに3人の女性を選出。12月12日には、AOYAMA GRAND HALLにてBWAアワード2024の賞状授与式と懇親会が開かれた。

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会場にはアワード受賞者やピッチコンテストのファイナリスト、セミナー登壇者、審査員らが全国から集結。さまざまな働き方を実践する女性起業家たちが互いにつながりを深めあい、未来への活力を得る場となった。

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BWAアワード2024を受賞した3人の女性。右から、CNC代表・矢田明子、一般社団法人ベンチャー型事業承継 代表理事・山野千枝、Ms. Engineer代表取締役・やまざきひとみ。賞状の授与とともに女性の活躍を支援するヴーヴ・クリコより「ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム」が贈られた。styling: Mihoko Sakai makeup: Sayaka Suzuki (Team Athlete Beauty) hair: Shiori Yamakawa (AYOMOT)

第一部の賞状授与式では、BWA事務局長の藤本淑子の挨拶、審査員の紹介に続き、フィガロジャポン編集長・森田聖美から、今年の受賞者であるCNC代表の矢田明子一般社団法人ベンチャー型事業承継代表理事の山野千枝Ms. Engineer代表取締役のやまざきひとみの3人に賞状が授与された。

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「今回、選出された3名に共通するキーワードは『繋ぐ』だと思います。人と人を繋いで新たなウェーブを起こそうとしている女性たちに敬意を表します」と森田編集長。
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審査員を務めたゼブラアンドカンパニー代表の阿座上陽平(右)と一般社団法人社会変革推進財団、BWA2022アワード受賞者の工藤七子(左)からは、新しいスタンダードを築く3人への賛辞が贈られた。

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賞状授与に続き行われたのは、「これからの社会を豊かにする、新しいスタンダード」をテーマとした、3人の受賞者によるトークセッションた。


トークショーの様子は、フィガロジャポンの公式インスタグラム(@madamefigarojapon)でも配信された。

矢田明子は「コミュニティナーシング」という言葉に出合ったことをきっかけに、地元・島根県で、コミュニティナースとして、地域の看護活動をスタート。その後、CNCを創業し、現在では企業や自治体と連携し、看護と地域医療のスタンダードを改革しながら多くの人へ伝え広めている。「いまの日本の社会は、元気なうちはひとりでとことん頑張って、身体が悪くなったら専門家が登場して支えるという構造ですが、もっと元気なうちからみんなが相互にポテンシャルを発揮して支え合う日常であればいいなと思うんです」

山野千枝は、もともとは大阪で中小企業を紹介する情報誌の編集長を務めていたキャリアを持つ。その取材で、後継者の苦労を目の当たりにしたのをきっかけに、オンラインコミュニティを中心とするベンチャー型事業承継を立ち上げた。「われわれのミッションは、"アトツギ"を日本の新たなビジネスカルチャーにすることです。既存の事業や組織を引き継いで、激動の時代に存続させるために新しい価値を生み出す若い後継者を支援しています」

やまざきひとみは、地域女性の雇用環境改善とITエンジニアの人材不足の両方を解決すべく、女性のためのコーディングブートキャンプ、Ms.Engineerを始めた。「女性活躍推進法が成立して約10年ですが、日本は男女の賃金格差がOECD加盟国の中で異常に大きい。この格差をなくし、日本全体のデジタル化推進の原動力になる女性を増やしていきたいのです」

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純粋な問題意識から出発して事業を立ち上げた3人の思いが、会場の雰囲気を一気に盛り上げた。

今回の受賞者が実際に顔を合わせたのはこの式が初めてだったというが、3人はすぐに意気投合。人と人を繋ぎ、地方を豊かにするという共通点も多かった。「最後に見たい景色が似ている」という3人に、新しいスタンダードを築くために必要なことを尋ねると、「焦らず長期的に(山野)」、「好奇心を爆発させること(矢田)」、「個人の可能性に蓋をしないこと(やまざき)」とそれぞれ回答。

「こうあるべき」にとらわれないあり方が新たなスタンダードをつくる。そんな未来を予感させるトークに、会場も引き込まれていた。

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新しい時代を創る、女性たちのソワレ。

第二部の懇親会は、BWAアワード2023の受賞者で、今年のピッチコンテストの審査員も務めたモデラート株式会社代表取締役・市原明日香による乾杯の挨拶でスタート。参加者は各テーブルに分かれ、それぞれに1分間でお互いの活動内容を紹介。フィンガーフードとシャンパンを片手に会話に花を咲かせた。

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BWAアワード2023の受賞者・市原明日香による乾杯の挨拶で始まった第二部の懇親会。過去のBWAアワード受賞者、BWAピッチコンテストのファイナリスト、セミナー登壇者らが集い、今年の受賞者のトークに刺激を受けて大いに盛り上がった。
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互いのビジネスについてカジュアルに会話が弾む。

社会課題を解決しようと奮闘するBWAメンバーたちの活動を紹介するビンゴゲームでは、SOÉJUencycloELABパラマウントベッドと陽と人AGRIKOO2ファームから景品が贈られ、会場の盛り上がりに華を添えた。そして懇親会はフィナーレへ。

「4年前、手探りで始めたBWAですが、少しずつコミュニティが熟成されているのを感じます。ここにいる皆さんが繋がり、励まし合い、楽しい時間を過ごしていただけたなら幸いです」との森田編集長の挨拶で幕を閉じた。

たくさんの笑顔に包まれたこの日、会場のそこかしこで、日本の未来の新しいスタンダードがいくつも花開いたに違いない。

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受賞者3名のメイクアップにアディクションが協賛。2025年1月10日発売の春新色から、ザ リキッド ブラッシュ フォギー、同 グロウ(写真中央)も使用し、入り口にも展示。
ヘアメイクを担当したのはBWAピッチコンテスト2023でオーディエンスアワードを受賞したチームアスリートビューティー。
会場には、フィガロジャポン1月号BWA特集内「社内起業という、『会社員だからこそ』の選択肢。」「伝統を現代に受け継ぐ職人、文化を繋げる人たち。」で紹介した事業者のアイテムや取り組みを展示で紹介。写真左から、ポーラ・オルビスグループのencycloが展開するブランド「MAEÉ」のコンプレッションソックス、ロート製薬の社内起業eyeforthreeのサステイナブルなサングラスとサステイナブルなブルーライトカット眼鏡。
写真左から、日本生命保険相互会社の社内起業ちょこいくのリーフレット、住友商事の社内起業Any Wear, Anywhereのレンタルクローズセット。
写真左から、一般社団法人富山県西部観光社 水と匠のプロデューサー林口砂里が手がける宿泊施設、「楽土庵」「杜人舎」のリーフレット。江戸切子職人、三澤世奈が手がける堀口切子のブランド「N」のぐい呑み。
和光 アーツアンドカルチャーは、佐原愛美によるデニムブランド、トゥ エ モン トレゾアのジャケットとパンツ、びわ湖の淡水パールを使用したシャルロット シェネのネックレスを展示。
展示されたアイテムのストーリーに聞き入る来場者たち。
BWA事務局長の藤本淑子の挨拶で始まった賞状授与式。100名を超える人が、BWAアワードの受賞者を祝うために集まった。
続く懇親会では、受賞者を囲んで和やかに歓談が進んだ。
会場では、ヴーヴ・クリコのシャンパーニュが振る舞われ、上野の美術館エリアのワインショップ、INCLUSのナチュールワインとノンアルコールのワインとビールが提供された。
会場のフォトブースでは、来場者が記念撮影を楽しんだ。

text: Junko Kubodera photography: Aya Kawachi

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