update:2024/05/29
スイーツなくしてパリの街の魅力は語れない。日々進化を続けるパティスリーの首都にて、こだわりの一品を求めて夢のクルーズへ。注目のパティシエ、ブノワ・カステルが自身の名前を冠したお店に込めた想いとは。
300年前の床材を再利用したカウンターに、フレッシュなお菓子やパンが並ぶ。
古きよきパリの情緒が残るメニルモンタンの丘に位置する「ブノワ・カステル」。「この場所との出合いで、長年温めてきた想いを昇華できた」と、店主のブノワは語る。作り手と食べる人が、食べる悦びを共有できる自由な場所であってほしいという彼の想いが込められた店だ。レンガが印象的な19世紀初頭の建物は、パン工房でもあったため石窯もある。そんな遺産を活かしつつ壁は取り払い、イートインの空間も完備。作りたてのパティスリーをその場で味わえる至福のひとときをぜひ。
エッフェル塔も見える、イートインコーナーにて。朝食セットでは、ヴィエノワズリーなどをセレクトできる。
左から:サブレ生地にメレンゲをのせ、マロンペーストで覆ったカステル風モンブラン。「Tarte à la crème Marron」5ユーロ
山椒を効かせた柑橘風味のシロップに浸したブリオッシュに、フレッシュクリームをのせた「Boboau Rhum」。スポイトに入ったラムで香り付けを。4.80ユーロ
アラビカコーヒーの風味のカスタードクリームがたっぷり。「Le Chou Café" Expressément Café"」。焙煎香が際立つ、自慢の1品。3.20ユーロ
Benoît Castel ブノワ・カステル
ボン・マルシェ食品館のシェフ・パティシエなどを経て独立。ギャラリー・ラファイエット食品館にも新店をオープンし、『ウォールペーパー』誌にて、2015年度朝食空間デザイン大賞を受賞。
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INFORMATION
Benoît Castelブノワ・カステル<10区>
150, rue de Ménilmontant 75020
01・46・36・13・82
PELLEPORT、GAMBETTA
7時30分~20時(水~金) 8時~20時(土) 8時~18時(日) 休)月、火、12/25、1/1
VISA
photos : MANABU MATSUNAGA, réalisation : AYA ITO
※掲載情報はFIGARO 2015年4月号 別冊「パリ最新アドレスブック。」 より抜粋
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