update:2024/05/24
いまパリで人気のフレンチは「伝統回帰」がキーワード。シェフの個性が凝縮されたソースで、フレンチの味わいの核心へ誘われて。フランスでもっとも有名なシェフのひとり、ジャン=フランソワ・ピエージュの店「クローヴァー」では、ライブ感のある親密な空間で、まるでアートのように美しく、豊潤な料理の数々をいただける。
キッチンと一体化したライブ感のある店内。新鮮な野菜でいっぱいの冷蔵庫も置かれる。
アラン・デュカスの店など一流レストランで経験を積み、現在のフレンチ界を代表するシェフのひとりであるジャン=フランソワ・ピエージュが手がける「クローヴァー」。伝統料理に焦点を当て、昔ながらのテクニックと、彼ならではの遊び心にあふれた味覚の構築を楽しめる。なかでも「鴨のトゥルト」は、鴨の焼き汁を使ったコクのあるソースを添えながら、軽やかな口当たり。タラや帆立貝は現代アートのような美しいプレゼンテーションで供される。五感すべてを研ぎすませ、最先端の味わいを堪能したい。
料理は4皿で28ユーロ、5皿で42ユーロのランチコースより。ディナーは6皿で58ユーロ。ジャガイモのチップスを添えた、ニベの一種である白身魚のメーグルと、カブとキンレンカの花の前菜。甘酸っぱい黄色のソースが印象的。「MaigreNavet Jus de Fleurs de Capucine」
マダム・ビュルゴーの育てたブランド鴨をパイ包み焼き。豊潤な旨味が口に広がる。「Tourte de Canard de Chez Madame Burgaud」
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INFORMATION
Cloverクローヴァー<7区>
5, rue Perronet75007
+33 1 53 05 00 00
ST GERMAIN DES PRES、RUE DU BAC
12時15分~14時、19時30分~22時15分 休)日、月 予約したほうがいい
AMEX、MASTER、VISA
photos : JULIE ANSIAU, réalisation : KAORUKO YASUDA
※掲載情報はFIGARO 2015年4月号 別冊「パリ最新アドレスブック。」 より抜粋
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