update:2024/05/24
いまパリで人気のフレンチは「伝統回帰」がキーワード。シェフの個性が凝縮されたソースで、フレンチの味わいの核心へ誘われて。ソースの名手が手がける、現代人のためのフレンチとは。
鹿のオブジェをテーブルにした席も。店の熟成室で4〜6週間熟成した肉を提供。
モナコの「ルイ・ケーンズ」を経て、この店のオーナーシェフとして活躍するニコラ・パンドは、若いながらも折り紙付きの腕前。「フレンチはやはりソースが決め手」と伝統を尊重しつつも、味は現代人の味覚に合うようにアレンジ。果物を使った軽やかなソースを添えたフォアグラのテリーヌや、季節の根菜と合わせたホロホロ鳥のロティなど、どこかほっとする味わい。連日、満席が続く人気店だ。
ホロホロ鳥のロティにゴボウ、マッシュルーム、カボチャのピュレを添えて。鳥の肉汁ソースが味のポイント。「Pintade Rôti Salsifis Champignon」21ユーロ
フォアグラのテリーヌに、ショウガとシロップで煮た洋梨と、洋梨とミカンのソース、甘みを抑えた自家製スペキュロス(シナモンのクッキー)を添えて。フォアグラと、洋梨やミカンの甘酸っぱさが爽やか。「Foie Gras Terrine / Poires」14ユーロ
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INFORMATION
Comptoir Canailles コントワール・カナイユ<9区>
47, rue Rodier75009
01 48 74 10 48
ANVERS
12時~14時30分、19時~22時30分(月~金) 休)土、日
MASTER、VISA 予約したほうがいい
photos :JULIE ANSIAU,réalisation :KAORUKO YASUDA
※掲載情報はFIGARO 2015年4月号 別冊「パリ最新アドレスブック。」 より抜粋
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