トイレが近い。これってフェムケアが必要?【さや姉の美容お悩み相談室。Vol.13】
Beauty 2025.05.23
美容担当歴25年以上になるフィガロ編集部エディター、加藤さやかこと、さや姉が基本辛口にてお答えする美と健康のお悩み相談室。第13回目のお悩みは?
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トイレが近い。これってフェムケアが必要?
今日のお悩み
数年前からトイレが近くなってしまい、外出すると落ち着きません。更年期のせいでしょうか? 検診で婦人科には行っていますが、特に問題があるとも言われず......。フェムケアに関心はあるけれど、何をしていいかわかりません。改善するものでしょうか。(50代 会社員)
さや姉からのアンサー
なんとなくムズムズして、またトイレ行きたいかも? でもさっき行ったからスッキリしない......あの感じ、まぎれもない更年期、だと思いますが、まずは泌尿器科と婦人科が一緒にあるクリニックで診ていただいてください。
閉経後の身体の変化のひとつに乾燥の進行や皮膚の菲薄化があって、顔はもちろんフェムゾーンにも起こっています。肌が薄く乾いて敏感になると痒みを感じるのは同じで、その刺激でトイレに行きたい気がするのかもしれません。
婦人科でエストロゲン補充の膣剤やレーザー治療のモナリザタッチなど、皮膚に厚みと潤いをもたらすケアを提案してもらうこともひとつですが、日々のケアはこれまた顔と同じで洗いすぎ注意と「保湿」に尽きます。フェムケアの保湿アイテムは、ジェル、クリーム、オイルとさまざまなテクスチャーが揃ってきているので、自分に合うものを見つけて、夜のバスタイムから使い始めてみては。それ以前に、トイレではティッシュをそっと当てるようにして水気を拭く。ゴシゴシ洗わない。ショーツはできるだけコットンやシルクなど天然素材のものに。硬い素材やタイトなパンツを履いて自転車乗るなどもってのほか。もうひとつの顔だと思って大事にしてください。
こうして更年期症状を語れる良い時代になった一方で、若い世代はそれを聞くと歳を取ることが不安になる。ですが、単に年齢による「変化」のひとつだから、恐れるなかれ。毎月の煩わしいアレコレから解放されて、それはそれで快適なんですよ!
Beauty Tips
婦人科医も推薦する、洗う&保湿が叶うナチュラルオイル。
チェコ共和国のアロマセラピーブランド、アロメディカ社のフェムゾーン用オイル。天然由来成分100%で洗浄、消臭、保湿する。ローズやイランイランのアロマも心地良い。アロメディカ フェミノール 100ml ¥3,960/コスメキッチン
フェムケア、まずソープを買うという方が多いのですが、最も重要なのは潤すこと。このオイルは、お湯で洗った後に塗布して軽く洗い流すという使い方で、最初は慣れないのですが、洗浄と保湿が同時にできて楽ちん。ロングセラーかつ婦人科クリニックでも取り扱いがあるという、安心の逸品です。コスメキッチン限定のスプレータイプ50mlサイズからお試ししても良いかも、です。
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加藤さやか
Illustration: Chiharu Nakamura